心の龍を飼いならす(メモ12)
前にも書いているけれど三浦綾子さんは自分の心には龍がいると言ったらしい。また林真理子さんも、健康な肉体に不健全な魂を宿していると言っていた。
前にも書いているけれど三浦綾子さんは自分の心には龍がいると言ったらしい。また林真理子さんも、健康な肉体に不健全な魂を宿していると言っていた。
皆様お疲れ様です。
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図書館に予約していた本がかなり人気で、もう予約した事も忘れていた頃に「ご用意ができました〜」とメール連絡ありました。しかも2冊。更に借りに出向いた時にもう1冊借りたので、2週間の間に3冊読む。
まあ、大丈夫だろう。
本を増やさないためと節約のため、しばらく図書館のお世話になります。でも問題集とかそういうものは買うしかないけどね。
春を恨んだりはしない - 震災をめぐって考えたこと | |
池澤 夏樹 鷲尾 和彦 中央公論新社 2011-09-08 売り上げランキング : 4378 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今はこれを読んでます。
何だろう……ルポにしては少し感傷的過ぎる気もするし、エッセイとするには重過ぎる気もする。決して小説ではないんだけど、なんだか小説っぽい感じもしたりして。だからってつまらないのではない。心には響くし重いけど、どすんという重さとも違う。軽いと思って持って歩いていたらだんだんとずっしり重くなってくるというか……不思議な本です。震災を扱っているわけで、決して明るい本ではない。でも冷たく悲しいだけでもなく……やっぱりエッセイなのでしょうか。エッセイなのでしょうね。実際レビューを見ると評価が分かれています。池澤氏は理工学部物理学科を専攻されていたので理系の頭を持った人なんですが、お父上は福永武彦氏ということもあり、書かれる文章は詩的というか……文学一本やりな人には書けない文体を編み上げる方なのです。この本に限らず、池澤作品全般を見ても好き嫌いがかなり分かれるようですね。私の周りには池澤ファンはあまりいないのが悲しいのですが。
そんな私も「マシアス・ギリの失脚」を学生時代に課題で読んだときは、結構苦痛ではありました。今だったらもっと面白く読めるのかな。
ブログでも何度か書いて来た大好きな童話「おおきな木」。
DTPエキスパートの試験準備期間中、ふと通った洋書セール会場で買ってしまった著者の朗読CD付きの「おおきな木」。まだ体調も安定していないせいか、心がザワザワしてしまっていたので、さっきこの本を開いてCDを聞きながらページをめくっていました。
自分の心のありようで、読むたびに感じ方が変わる不思議な物語。でもいつでもジワーッとするのです。
与え続けるだけの木にイライラする時もあれば、愛情の深さに胸が熱くなることもあるし、奪うだけの男(の子)にムカムカする時もあれば、自分もこうして親や身近な人にすがってばかりだなと思うときもあり……。離れ離れになっていた木と男が、結びつくようにとても静かに互いの存在を感じているようなラストに、言葉では表現できない味わいが読むたびに湧いてくる。
偉大な作品だなあと思います。
付属のナレーションについて探してみたらYouTubeに同じ音声の動画もありました。
この朗読(動画)では、日本語訳版の論争にもなったフレーズ「but not really.」(本田錦一郎先生訳では「でもそれは本当かな」のフレーズ)そのものが無いんですよね。ちょっと驚いてしまいました。逆に考えれば、木が幸せかどうかは感じた側の判断にゆだねているともとれます。
…となると村上春樹さんの訳はやっぱりちょっと断定的ってことになるかな。どっちにしても私は本田訳派なのでいいんですが。
私もいつでも自分を許して待っていてくれる何かがほしいし、それが必要で無いほど自分が強くなりたいとも思うのです。
日本語での朗読もいくつかありましたが、日本語での朗読だと何となく雰囲気ぶちこわし。やっぱりまずは活字で読んでほしいです。一番雰囲気が維持できていそうな動画はこれかなぁ。
あなたのそばに「おおきな木」はありますか?
「デキレース」と言われてもしょうがないだろう、水島ヒロ。
カッコいいけど、好きな顔じゃないなあ。
作品が発売されて内容の評価がこの受賞の真意を決定するだろうし、また今後の作品がさらに評価の厚みを決定するでしょう。そもそも受賞が決まったらこれくらいの混乱は織り込み済みだろうしね。
受賞決定の経緯は別として、受賞してからの流れはイケメン俳優(いや元俳優か?)の経歴から一般人の受賞とは別のものになるでしょうな。宣伝とかね。今頃ビジネスに利用しようとする輩が大忙しだろう。
それにしても最初の作品で賞金2000万円の文学賞に応募するとは、水島ヒロも思い切りいいなあとは思います。ま、これもイケメン(元)俳優だから結果の予想は織り込み済みだったのかもしれない。この受賞に嫌悪感を抱く人々の真意は、受賞の理由が元俳優だからとかそういうことより、この部分の感覚、つまり「水島ヒロは応募するとき『この作品、実はオレが書いたってことがわかれば受賞できるかも!』って思ったかもしれない」という憶測なんじゃないかなってことです。そう思ったかどうかなんてわからないけど、そんな気持ちは誰にでもあるんだろう。こんな憶測から嫌悪の感覚が生まれるんでしょうな。私だってそう考えてるんじゃないかって思ったもん。でもこの憶測が発生する機動力はジェラシーだよな。だって水島ヒロだよ〜、奥さんは絢香だよ。奥さん病気で「力になって傍にいたい」って早々に結婚して、俳優より作家になりたいと引退して、「命という誰にでも当てはまり、なおかつもっとも大切なテーマを軸に、ものづくり活動をしていきます」とか言いながら文学大賞受賞して、賞金2000万円は辞退だよ。やっかまれたいとしか思えないじゃないのよ。発売したら読むけどさ。いろんな意見あるでしょうけど、頑張ってください冷ややかではあるものの(羨ましいから)実は応援してます。
シェル・シルヴァスタイン 著「おおきな木」……… 自分が読んだ本のなかでたった1冊だけ良書を推薦するとすれば、迷い無くこの本をおすすめします。本当に大好きな本。
この本が世界的に有名な村上春樹さんの訳で復刊しました。前の訳者であった本田錦一郎さんがお亡くなりになったかららしいです。
なぜか私の家にはこの本の原書だけがあります。
このエントリを書くのに本棚を確認したのですが「おおきな木」が見つかりませんでした。何度も買っているはずなのですが、贈り物にする事が多くて自分用には買っていなかったのか? いやそんなはずはないが……でも見つかりませんでした。本の帯にはたしか「0歳から100歳までが読める絵本」というような一文がついていたような。手元にある原書は私が1999年に入院した時、通っていた英会話スクールの先生がお見舞いに持って来てくださったものです。私がこの本が好きだという事も知らないはずなのにお見舞いの品に選ばれる本なのです。しかも先生はカナダ人でほとんど日本語が話せない人でした。このことからもこの本の質の高さがわかるでしょう。
もともとは大学時代、授業の児童文学概論で先生が紹介したので初めて知った本。最初に読んだ時に涙が自然に流れてしまい、心を大きく揺さぶられたのを今でも覚えています。
物語は少年と、その少年が大好きだった木の交流であり、淡々とストーリーが進みます。イラストのような絵も可愛らしいです。ストーリー自体はもの凄くシンプルなのです。シンプルだからこそ、その奥にある「愛とは」という問いかけが読者に大きく突きつけられます。大人になるにつれ、その愛の意味をたくさん解釈できるようになっています。時には少年、時には木の立場で読み、その少年や木に対していらだちを持ち、また自分ことを振り返り反省したり、周りを見渡して感謝したり。読むたびに気付きをくれる不思議な本なのです。
物語の後半にこの本の最大の鍵になる一言があるのです。
この訳に全てがかかっているほどの一言だと私は思います。
少なくとも前の訳の本ではそうでした。
今回の村上春樹版がどのように訳されているのか、ドキドキしながらページをめくっていったのですが………私の個人的な好みから言えば、前の訳の方が好きです。今回の訳を初めて読んだ時にちょっと衝撃を受けて、ずっと開いていなかった原書で確認すると、確かに村上版の方が英文の内容をそのまま汲んで訳していると言えるなと感じました。全体の雰囲気からすると村上版は「木」が女性的に訳されていて母性を前面に出しています。本田版は木の個性は排除されていて、全編を通して読み手がどうにも取れるように訳しているように感じました。問題の「一文」に関しても村上版(原書もそうだけど)は事実をそのまま述べる内容で、本田版は読者に質問を投げかけるような訳になっているのです。
どちらがいいという事ではありません。
文学の解釈、英語から日本語にする時の解釈など、書き手と読み手がその時に好きなようにすればいいのです。そこが面白味ですから。
私は本田版が好きです。
読み比べるのには村上版も欲しいです。
他人に贈るなら本田版です。
でも本が好きな人なら原書、本田版、村上版の全部読めと言います。
つまり、この原作がそれ程魅力のある本なんです。
国や言葉、性別、年齢などを越え、全ての人が何度も立ち止まる「愛」の解釈のヒントがこの本には隠されていて、それがこの本の素晴らしさです。
もしこのエントリを読んで興味を持たれた方がいらしたら、是非ともこの本を読んでみてください。図書館に行けば必ずあると思います。原書も私が読める位のもの凄く簡単な英文ですから、どなたでも読めると思います。
アマゾンの評価を見比べても、訳に対して、またこのストーリーそのものに対して様々な評価があって面白い。
↓調べたら本田版はユーズドしかないんだねえ……当たり前と言えば当たり前か。
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↓村上版「おおきな木」。
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これ、買ってみた。
タジン鍋かシリコンスチーム鍋かどっちか欲しいなあ〜と売り場に行くたびに眺めていましたが、なんだかいろ〜んな種類やら大きさがあって「もう、わけわからん」と毎回諦めてたのです。そしたら立ち寄った本屋にちょうどいい大きさがの鍋が展示されているではありませんか。
本屋に鍋。シュールだ。
本屋にあり得ないものなのに似合っているのは「鍋」ではなく「檸檬」のはずだが。これを置いた人は鍋が爆発する光景を望んだか? いや、きっと吹きこぼれている様子を想像したのだろう……ブツブツ。
展示されていたのはこの本の付録見本で、発売前の予約販促で並べられていたようです。まんまと予約。まさにカモになってますね。ムックの付録ならではの「中途半端な大きさ」が逆に扱いやすいのでした。こりゃいいわ!気に入ったらもう少しまともなシリコン鍋をまた買えば良いという割り切りでしたが予想外に使いやすいです。レシピも思っていたより楽しい内容。
この他にもシリコンスチーム鍋付きムックは何種類か発売されているのを予約の後に知ったのですが、結局は私にはこれが一番良かったな〜って思ってます。
私はしないと思うけど、ご飯も炊けるんだわね。
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