ようこそ2014へ!
皆様、明けましておめでとうございます。
お正月も3日。有楽町駅横のパチンコ屋では火災が起き、箱根駅伝復路のレースも目が離せないようですが、穏やかなお正月をお過ごしでしょうか?
私は生涯最高のダラダラ正月を過ごしています。
背中が痛くて年末年始の切り替えが利かないまま今に至る状態です。
実家で元旦を迎えましたが、今年は以降は実家に泊まらず通いにしました。終わらない「置き去りにしてきた事」を細々家でこなしたいのと、ロゼッタストーンのセッションを受けるため。このセッション、決まった端末からしか受けられないのです。とは言え、実家はネット環境がないのでダメなんですけど。あったとしてもiMac担いで実家に帰ろうとも思わない。
そうして迎えた1月1日の朝、テレビでは映画が放映されていまして、グダグダのまま視聴しました。藤沢周平原作「必死剣 鳥刺し」。焼き鳥や居酒屋を連想させるようなタイトルですが、正直、初春、謹賀新年にふさわしいか疑問でした。作品は悪くない、いやWebで調べると高評価。個人的にはどこまで行っても「良かった」「いや、なんかモヤッとしてるだろ」の感情がずーっと押し寄せるアンバランスな作品でした。
そもそもあのラストなのに、新年の明るい朝にふさわしいのか? それとも日本人の武士道回帰に貢献したいと思って選定したのでしょうか? ストーリーとしては悪くないんだよ、むしろ好きなんだが。
ここからはネタバレですよ……。
結末は完全なるアンハッピーエンド。切り合いの血しぶきはブバーッとなって盛大だし、「救い」となるだろう主人公を慕う姪(多分奥さんの姪)に主人公との新しい命が宿っていましたっていうのも、一発必中でデキちゃったわけで『こっちの方も免許皆伝だったのか…』と完全下ネタのツッコミを入れたくなったのでした。
あー、元旦からどんなツッコミいれてるんだよ、自分。
このラブシーンの尺も長いし、へんに生々しい感じになっておかしいんだよ。
かなり細やかに武士の生活を再現しようとしていたのは解るし好感も持てたのですが(例えば姪が主人公に刀を渡すときに決して素手で触っていないところ)、1年間も蟄居していた主人公(トヨエツ)が風呂に入るシーンで、腹の皮?肉?がタルーン、二の腕が妙にふっくらしておかしな感じだったし、姪が風呂に入って日本髪を解いて洗って、次の日の朝ご飯ではガッチリ結い上がっちゃってるのも興醒めだった。
どう考えてもまっとうな思考の持ち主の「ご別家」当主はバッサリ斬り殺されるし。そしてラストでの主人公は自分の置かれた立場を知って愕然! 遂に必死剣 鳥刺しを繰り出すわけなんだが、まあ組織に属すってのはとてつもなく面倒なことに巻き込まれるかもしれない事、またはトップが狂っているとロクなことにならないという事を言いたかったのか。それも確かに「真」とは思うが……やっぱり救いがない。これじゃあ、バカ殿の領内にいる民があまりに可愛そうじゃないか(もちろん主人公は気の毒だが)。もっと言えば、良心に従い命がけで事の処理に当たったところで(バカ殿に歯向かうと)、最終的にはもっとひどい形で倍返しされるということか……あ〜、こんなところにも半沢直樹ですか?と画面に向かってつぶやいたのでした。
スタンダードなストーリーなら、何らかの形で主人公と「ご別家」は手を組んで、バカ殿とその取り巻きを倒されてとなるだろうに。その方がなんぼか解りやすくて気持ちが軽かったと思う……まあこれは無しにしても、あの長いラブシーンを大幅カットし、トヨエツのタルタルした体がもう少し絞られていたならば。ちなみに「ご別家」を演じた吉川晃司がトヨエツ以上にかっこ良かったです。
ちょっとしか出ないし、すぐ斬り殺されちゃうけど。
というわけで残りのお正月休み、皆様ゆっくりとお過ごしください。
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