無償の愛
今週一日少なかったはずなんだけど、は〜、やっと休みって感じ。なんだかコチョコチョと忙しく……帰りが遅い日が多かった。部屋ん中メチャクチャだ。昨日も帰宅が11時近くなってしまったのですぐ寝た。
で、目がさめたら10時過ぎでビックリしたよ。こんなに寝過ごすの久々だなと思い、とりあえず体を目覚めさすのにテレビ点けたら、これまた久々の「ぶらり途中下車の旅」だった。流しっぱなしにしてボケッと見てたら、バードカービングの第一人者という内山春雄さんという方が紹介されていた。えっと、実は私、鳥は苦手な方なので、バードカービングはほとんど興味ないです。今日も画面を見ているだけでちょっと…でしたが、お話の最後の方に「タンチョウヅルのコスチューム飼育」についてのお話が。この内山さん、素晴らしいバードカービングの腕でタンチョウヅルの頭の部分を制作。その頭部はくちばしが開閉できる指人形になっています。それを飼育員が全身白黒の布で覆われたコスチューム(顔もすっぽりで隠れている)の腕に付けて、タンチョウヅルのヒナにエサをやって育てているそうだ。これまで人間の飼育員に育てられたヒナが、成鳥になってからツルに興味を示さずに人間に恋をしてしまう事が問題になっていたので、このコスチューム姿での飼育が生まれたとか。最後に内山さんが
「この姿で飼育中は顔はもちろん声も一切出しません。胸の所にタンチョウの鳴き声を録音した音源を入れてそれを流します。だからヒナは人間に懐きません。ヒナからの愛情を示される事がないので育てる側には淋しいです。飼育を担当される方はそういった事もよく理解していただいて飼育をされているんですよ」と言っていた。
なんか、究極の愛みたいに思えます。
親の心子知らず。無償の愛……。
仰々しい宗教やら、スピリチュアル系の話なんかより、よっぽど胸が熱くなる話じゃないか。
ヒナは自分を育てた側が誰なのかを一切考えもせず、同じ種族に恋をしてまたヒナが生まれる……ある種族の存在の巡りには何も関与しない影の存在にして、本当は深く関与している。生まないだろう自分も、どこかの巡りの中でそんな風に関われていたら、この世に生まれた意味もあるのかなあと思う。
あ、暗いぞ。
涼しくなったので、年相応に元気にしてますよ。夏の存在には感謝しています、楽しいこともあります。でも涼しい、寒い方が好き。
先日はこっそり(でもないけど)、西穂高に行ってきました。2年振りの夜行に乗っての単独行。会社帰りに帰宅せずリュック担いでムーンライト信州号に乗りました。夜行に乗ると心が静かだけどワクワク。明るい月を車窓から眺めすぎたのもあって眠れなかった。台風の影響で行程の半分しかこなせなかったけど、忘れられない素敵で楽しい山行になりました。
西穂高独標まで行ってきました。丸山越えて稜線歩きですが冷たく強い風で、鼻水が滝のように出ちゃうほど。次の稜線歩きのときはネックウォーマーで顔を覆う事を決意!
ちょっとした岩登りしてコアラ独女、独標登頂!途中疲れて帰ろうかと何度か自問自答したけど、歩いて登り切って…一瞬涙ぐんでしまった。もちろん景色もいいわけだけど、この自分との対話が好きで登ってるという部分があるなあ。
山小屋で同じお部屋になった女子の皆さん、この日の楽しい夜の事は一生忘れません。久しぶりにたくさん笑いました。またどこかの山で会いましょう。
西穂山荘の前から朝見えた富士山。
薄紫色の朝靄に浮かぶ姿は、本当に小さくしか見えないのに気高く高貴で美しかったです。
しみじみと「自分が独りで山登りに行くなんて信じられんな」と笑いがこみ上げる。子供の頃の林間学校が死ぬ程嫌だったのに。人間変われば変わるもんです、ホント。
自分勝手に結婚もせず、何考えてんだか解らんなんていうお叱りも自分にある事は知ってる。会社でも役に立たないチャランポランOLだけど、この世界にどこからともなく自分がやって来て暮らしている時間が、つらいだけだったとはいつか思いたくないんだよね。
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