コアライフを知ったら『下層だ』と思っただろう

傷付いたって程じゃないけど、気持ちが立ち止まってしまったちょっと前の話。

『やっぱりさぁ、家から手弁当毎日作って会社で食べて、水筒まで持って行ったり、週に一度も外食できないなんて耐えられないでしょ⁈』高額所得者だろう知人が私に言った。

あのーそれ、私の生活そのままです。いえ、それよりチマチマ暮らしてます。私も多少のプライドがあるから言わないだけ。まあでもそれはそれでタイトロープ的な楽しみもあるよ。

『ジュークいいなぁ』って言ってくれてありがとう。クルマ買ったから私が凄い給料もらってると思ったぁ？ あなたが耐えられない暮らし方でちょっぴりずつ溜めおいた資金と気持ちをやりくりしてようやく決断し、やっと手に入れてやっと維持してる。
あなたが「下層と思うようなスタイル」が私の暮らし方だよ。
あなたには大事なお子さんも伴侶もいるじゃん。家族で海外旅行にも長い休みに出かけたりするよね。私にはそういうのはないけど、家族や大事な人と近く遠くに行くために用意した「道具」であり「友達」のクルマだよ。
自分の手の中にあるものの価値を自己評価するのって難しいんだな。変動もするだろうしね。逆に他人のスタイルの評価はダイナミックに出来るもんだね……そんな事を思いながら、どんな顔したらいいかよくわからないままに、とりあえず不安定な笑いを作って当たり触りない返事をしてたと思う。
自分の中にある気持ちは真のつらさも、最高の嬉しさも自分だけのものなんだな。誰にもわからないんだから、せめて最高の嬉しさの時はずーっと焼き付けて、時々とりだして振り返ってニヤニヤしたいし、真につらい時は早めに薄めちゃうか、踏ん張る時に取り出して奮起の時の道具にするしかないな。

人を悲しくさせるのって結構簡単なんだ。自分も気をつけないといけないな感じたとある日の出来事。