電車にて
図書館で借りた本の返却期限が迫っているので、昨日から読読読……。
引き続き借りている池澤夏樹作品を読んでいる。
「君のためのバラ」。
短編集だがレビューの評判の通りなかなかの粒ぞろい。
世界中を旅して、時にはしばらくの間そこに暮らしてしまう作者ならではの視点で書き上げられています。沖縄の女医とアルバイト青年の話が良かった。中盤はなまめかしく進むが、あの世とこの世、肉体と魂、土地とそこに生まれた人々の脈々とした流れを感じ惹かれました。そういう非科学的な事を描くのに、医師を職業にした女性を寄り代にしたのがまた良い。今はその次の作品に読み進んでいますが、これまた面白い……買おうかなこの本。
今日はMRI検査です。今月もお財布がピンチなので検査料金が痛い~。とは言えしないわけにもいかず。
目の前にある小学館のキャッチコピー『本にできない人生なんてひとつもない』というのがなかなかいい。事実は小説よりも奇なりとは大人になるほどそう思うけど、小説を読んで文字から自由にイメージを膨らませられる力が大事かなと思う。本当は自分のイメージを自由に膨らませて、文字に起こせられたら一番だけど。
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