外来と上咽頭炎について
今日は定期外来。先日のMRI検査の結果を聞きに行きました。
今回も心配ないと言う事でホッとしました。
95年に2回目の再発をして6年。7年を越えたら再発間隔更新で完治に1歩近づいたことになります……来年だね、先生は今日もこんな事言ってましたけど。ホントなら5年で一息つけるのですが、私のこれまでの再発間隔が一般より空いているのでこうなってしまう。もう少しだわ。
このところずっと体調が優れなかったので、今回の結果を聞いて少しは気分が上向いた感じでした。
そして話は少し遡った昨日の夜。会社終わって猛ダッシュで耳鼻科へ。3回目の塩化亜鉛療法(Bスポット療法)です。まあ、今回も痛かったんですけど(治療後3時間はジリジリ)、出血は完全にしなくなった模様。痛みがあるうちは治ってないんですけどね。先生が言うには最低でひと月、長くて3ヶ月はかかるそうです。
上咽頭炎(鼻咽腔炎)は慢性化すると具体的な症状が出ず、また内視鏡カメラを鼻から入れて患部を診てもわからないそうです。だからでしょう、慢性上咽頭炎になっている人はかなりいるらしい……症状出なけりゃ、そもそも病院に行かないだろうし。頻繁に喉を壊す人は要注意です。急性化して喉が痛めばいわゆる風邪なので、一般の風邪の対処(薬飲んで安静にする)で終わり。慢性化した咽頭炎の処置はされないから、またすぐに喉が壊れるのを繰り返すことになります。
上咽頭炎の症状は急性化すると、固形物を飲み込むより唾を飲み込む時に強い痛みがあるのが特徴です。また症状が治まった後も後鼻漏(鼻水が喉に流れて気持ち悪い症状)が続いたり、声が枯れる、長く話していると喉が詰まるような感じがする、痰が絡んで切れにくいのが続く……などの感じがあると慢性化している可能性が大です。
私も、喉をしょっちゅう壊して、都度風邪で処置して数年。とうとう去年あたりから断続的に後鼻漏の症状が出始め、7月に喉を壊した後はほぼいつも後鼻漏症状が出るようになりました。咳払いを絶えずして、ヨボヨボのおじいちゃんみたいで凄く嫌で……。第一気持ち悪いし。とても信頼できるかかりつけの内科の先生に色々と処置してもらいましたがイマイチ症状改善が芳しくなく、でも日常生活に支障があるわけでもないし………ほとんど「心因性」と言われるようなノリになっていました。10月1日、2日で気晴らしできるかもと出かけた北八ケ岳。天狗岳下山中から症状悪化。鼻水が前から後ろからダダ流れになりまして喉壊滅。発熱(微熱程度で動けない程ではない)して内科治療を諦めて耳鼻科にかかりました。塩化亜鉛療法(Bスポット療法)については少し前から調べてはいたのですが、せめて発熱と症状が少し治まってから開始した方がいいだろうと、とりあえず会社から無理の無い範囲で通える耳鼻科に5日通院。その後、退社時間と受付終了時間がタイトだがなんとか通えそうな耳鼻科で塩化亜鉛療法(Bスポット療法)を行っている事がわかり、現在のような状況で通ってます。
塩化亜鉛療法を行ってくれる今の先生がおっしゃるには、かなり遠方からこの治療の為に通ってくる方もいらっしゃるということです。治療時間そのものは数分で、効果のある人は1回の治療で劇的に改善するので『もっと他の耳鼻科でもやればいいのに、勉強してればこういう治療がある事もわかるはずなんだ』と言ってます。確かにそうなんだけど……
塩化亜鉛療法(Bスポット療法)自体はかなり古くからある治療法ですが、提唱した医師が万病に効くなどと紹介してしまったことが、逆に医師達から敬遠されて残らなかったらしいです……。でも本を読んでみたらとても納得出来る処置法で、自分の感じている症状とも合致してたのでトライしてみることにしました。メンタル面にも影響があるようで、精神科の医師が、患者をこの治療ができる耳鼻咽喉科に紹介状を書いて治療を勧めることもあるみたい。不登校児童がこの治療で学校にいくようになったとかあるらしい。効果があるならなんでも試すべきだと思う。
ただね、ただ……
とっても痛いのよね。
症状が改善されているから我慢できるけど。子供は難しいよ、きっと。
ちなみに、私が読んだのはこの本です。様々な病気に口内は関わっているんだと思いました。それと人間の体って不思議なんだなとちょっと感動。免疫の複雑さも理解できます。もともとは腎臓疾患について研究されている医師である著者がたどり着いたのがこの療法だそうです。
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空気と食物の入り口は綺麗に、そして出口も滞らないようにしないのが一番ということだわな。……私は便秘と下痢も繰り返すので出口の方も問題ありなのよね。
とにかく、まだまだ道のりは長い。がんばります(受付時間に間に合うように)。
※2017/04/15 追記
その後口呼吸を徹底的にしないように自分で気をつけたら、後鼻漏はだいぶ改善されてきました。
そのほかにも塩水を温かい霧状にして吸入できる吸入器を購入し、喉おかしい……という時に使っています。
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私が買ったのはもう少し古い型ですが。最近はアタッチメントも増えて鼻だけの吸入もできるんだ。ウチのも鼻専用アタッチメントくっつけられないかな。
それから、この数年情緒不安定の上、通院を開始して抗鬱剤を飲んでいるのですが、この薬を飲んでから後鼻漏が少しよくなっている……というより体の水分代謝が明らかに違っているのを感じています。
詳しいことはまた今度新たにエントリしたいと思っています。
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コメント
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とりあえず、一安心ですね。
でも、喉はまだまだかかりそうですが、良いお医者様(治療法)が見つかってよかったです。
今度、おしゃれしてデートでもしましょう。
投稿: ぽんすけ | 2011年10月21日 (金) 21時00分
ぽんすけちゃん、ありがとう。
そうね、お互いもう少し元気になったらまたお食事に行きましょう。
喉の症状はかなり良くなってきましたが、ここで手を抜くと戻ってしまうので、3ヶ月くらいは頑張らねばなりません。おそらく喉から来ている不定愁訴と強い睡魔が定期的に襲うので、その方がいまはつらいかなあ。
口の中のことはこれまで歯磨きくらいしか気を配って来なかったから、これからはもっと大切にして行こうと思ってます。
投稿: さら | 2011年10月22日 (土) 12時55分
さらさん、どうもです。
私も鼻と喉の間が炎症を起こしやすい場所、風邪をひくとそこがダメになります、日頃から何となく喉に鼻水が落ちる感じがあるので軽い慢性状態にはなっていると思います。その後副鼻腔炎になったり、喉が炎症をおこせばリンパが腫れてきます。(白血球やCRPという血液検査でわかります) ”何だかわからないけど効くんだよね”と私もよく焼いてもらいました。
痛気持ちいいんです、そのあと鼻ネブをしてもらえば内服でだいたい治っていきます。あの先生もたぶんしてくれると思います。ポケットに”赤チン”を忍ばせて”何だかこれがいいんだよね”と中耳炎のあとのジクジクに使っていたような・・・。(30年前の話です)
女子旅には”柿の種チョコ”がいいかも、息子が新潟の大学だったのでいろいろな柿の種をお土産に買ってきてくれました。今はセブンで売っていますよ。ダサイ旅がしたい今日この頃です。
投稿: おかん | 2011年10月23日 (日) 09時51分
>おかんさん、こんにちは。
先日はクリニックを紹介していただきありがとうございます。
真剣に通院を検討したのですが、受付時間と電車の移動などを考慮して、今回は現在通院しているクリニックに行くことになりました。あと30分診療時間が長いと良いのですが……。
私の場合、血液検査はしていないのですけど、たぶんリンパ腺は腫れていないと思います。喉の痛みや後鼻漏の症状は塩化亜鉛治療でかなり改善してきましたが、まだまだ不完全です。根気よく通うしかないですね。それと寝る時、口に紙バン貼って寝るようにしてます。今朝剥がした時に唇の皮も一緒に剥けて凄く痛いです(泣笑)。更に鼻うがいとアストリンゴゾールかアズノールでのうがい。
塩化亜鉛治療は今現在ほとんど行われてないみたいで、やっていても効果については半信半疑な医師もいるんですって。医療用綿棒で鼻からと喉からの2回塗るだけだから、どの耳鼻科の医師でも可能な医療行為ですが、通常の医院では0.5〜1%の塩化亜鉛溶液を置いてないために出来ないらしいです。
ルゴールでも効果はあるらしいけど、腫れた粘膜を収縮する効果が塩化亜鉛にはあると知りました。
しかし、ホントに焼けるように痛いですね。
1回目に塗った時は、その後先生と話が出来ないくらいでした。放散痛で耳までおかしくなって。翌日痰が出たら血みどろでゾッとしましたよ。今も塗った後2時間くらいは痛いです。
「ダサイ旅」ってどんな感じでしょうか?
私はほとんどある意味毎回ダサイ旅ですよ、コース的に。安宿、車中泊だし。でも出会いや思い出にはダサイ感は不思議と微塵も残らないものですね。
投稿: さら | 2011年10月23日 (日) 15時01分
はじめまして。
突然のコメント、失礼いたします。
上咽頭炎で検索し、ブログを拝見いたしました。
私も同じ職業です。
一昨年末より長時間話すと喉が痛む症状が続いており、耳鼻咽喉科へ1年半通い続け、東大病院も受診しましたが原因がわからず、やむなく放置しておりました。
今まで原因不明だったのですが、ブログでの文章を拝見し、私もこの病気だ!と確信いたしました。
その後、ご病気はいかがでしょうか。
投稿: ダチョウ | 2012年10月16日 (火) 09時31分
ダチョウ様、おはようございます。
コメントありがとうございます。
昨年冬から上咽頭の治療のため塩化亜鉛療法(Bスポット療法)に粛々と通ってます。後鼻漏は一時相当にひどかったんですけど8割強改善してます。完治はしていません。慢性上咽頭炎があるうちは処置の時痛んだり出血するのですが、出血はしないとは言え処置の時の痛みはまだまだあることからも完治はしていない状況と思われます(結構痛いです。痛みに弱い人はショックを受けるかも)。先生は完治は最低でも3ヶ月から数年、治らない人もいると言ってますので、細く長く通う気持ちでいます。
ただ、どこの耳鼻科でもやってくれるわけではないのが困りますよね。
それから短いタームで喉がマックスで腫れる状況が数年続きましたが、これは無くなりました。おそらく慢性上咽頭炎でいつでも腫れて急性化できる準備万端だったのが、処置によって急性化を押さえられるようになったのだと思います。
ダチョウ様も同じお仕事なんですね。どうしても喉を酷使しますから、もしお近くにBスポット療法が可能な医院があれば試してみても良いと思います。
ちなみに「アストリンゴゾール」といううがい薬が、塩化亜鉛が含まれているので良く効きまよ。染みますけど。塩化亜鉛治療の痛みがどんなものか感覚が解ると思います。おすすめです。
喉のことでも違う事でも、だらだらとブログは続けておりますので、たまにはまた遊びに来てくださいね。
投稿: さら | 2012年10月17日 (水) 06時54分
こんにちは。ご丁寧にコメントをお書きくださり、ありがとうございます。
今もBスポット療法で通院されているのですね。
結果として後鼻漏や喉の腫れがかなり改善しているのですね。やはり、Bスポット療法は効果があるのですね。
私もブログを拝見し、Bスポット療法を受けてきました。
中々痛くて、その後しばらくは会話をしたくないような状態になりました。
しかしながら、はじめなので、簡単に治療をなさったとのことで、次回以降はもっと本格的に治療してくださるそうで、恐ろしいです。
Bスポット療法は行っている耳鼻科が限られるので困りますよね。
私が探したところ23区内でも2箇所しか見つかりませんでした。
私も同じ仕事をしております。
私の場合、喉の酷使に加え、元々喘息やアレルギー性鼻炎を持ち、アレルギー体質なので、余計に喉を壊しやすいようです。
「アストリンゴゾール」といううがい薬に塩化亜鉛が含まれているので良いのですね。
教えてくださってありがとうございます。
ぜひ探して購入してみたいです。
これからだんだんと寒くなり、風邪を引きやすい季節になりますが、体調を崩されないようにご注意ください。
投稿: | 2012年10月20日 (土) 11時05分
お名前がないのですが、文面からダチョウ様ですよね。
Bスポット療法は継続して受けるのが良いそうなので、大変ですがしばらく続けた方が良いと思われます。それとこの処置が必要な人のほとんどが口呼吸だそうです。私も認めたくなかったのですが口呼吸してました。ただでさえ商売柄口が乾燥しやすいので、あいうべ体操して口呼吸しないよう顔の筋肉を鍛えるようにしてます(笑)。
ダチョウ様も同業ということでストレスが多いと思いますが、体調に気をつけてお仕事頑張ってください。
投稿: さら | 2012年10月23日 (火) 10時19分
はじめまして、こんばんは。
上咽頭炎について調べていて、たどり着きました。
NAVERまとめという、個人が色々とまとめを作って配信するサイトで
症状などについて、引用させていただきたいのですがご迷惑でしょうか?
投稿: 28 | 2012年11月22日 (木) 19時19分
28様 ご連絡いただきありがとうございます。
ご使用の件は了解いたしました。
思った以上に同じような喉の症状に苦しんでいる人がいるようですね。原因は千差万別と思いますが何かの役に立てば良いと思います。
まとめが完了しましたら必ずURLをお知らせください。よろしくお願いいたします。
投稿: さら | 2012年11月23日 (金) 11時43分