日本「一」に出会いに行った夏休みについて2
こんばんは。
要領が悪いもんでなかなか課題制作が進みませんが、筆記試験も講習も終わったので精神的には楽です。それと、試験と平行して事故の示談とか、兄の体調とかも順次良い方向に向かっていってくれたので、ひとつづつ片付いて行ってくれたから、心も軽くなって行きました。もう一踏ん張りしないとね。
で、なかなか進まない夏休み報告の続きを……。
黒部立山アルペンルートは、トロリーバス - ケーブルカー - ロープウェイ - トロリーバス - 高原バス - ケーブルカーで長野 扇沢駅と富山
立山駅を結んだルートです。私たちは今回途中の「ホテル立山」に宿泊し、富山
立山駅に降りる行程で計画しました。もちろん立山から扇沢に引き返すルートで行程をくむこともできます。
黒部立山と言えば有名なのが雪の大壁。豪雪地域であるため、4月のG.W.にはとんでもなく雪が残っているわけです。ちなみに私たちが行った7月13日にもまだ8メートルの雪が残っていました……どんだけ降るんだ?
※『日本「一」に出会いにいった夏休みについて』の、その1はこちら。画像はクリックすると大きくなるよ。
前置きが長くなりましたが、最初の乗りものは「トロリーバス」。
現在日本でトロリーバスが走るのはアルペンルートだけ。最初の日本「一」です。いわゆる電気で走るバス。バスの屋根に電車のパンタグラフと同じ役目だろう「触角」が出ています(笑)。排気ガスが出ないのでクリーンな乗り物として採用されたそうです。
私は途中に通る「破砕帯」の箇所が楽しみでわくわくしていました。黒部ダムを作るときの工事の際、破砕帯に突き当たり冷たい水が噴出! 作業が困難になり、一時は中止も検討されたくらいの難所です。どんな所だろうと考えているうちバスは扇沢駅を出て坂をどんどんと上ってトンネルの中へ。
思っていたよりもかなりなスピード。
トンネルに入るともっと速く走っているように感じました。ところで破砕帯はどこかしら?とキョロキョロしていると……あっという間にそのポイントがやってきました。
突然、申し訳程度にトンネルの両脇に青い看板で「破砕帯」の文字!
わッ!
これ?
ここから破砕帯?っていうか看板だけ??
……そう、看板が示すだけです。
当たり前だけど。実際に水がドバドバ出てるはずはないのはわかってはいたが……なんか死者を出すほどの難所というのが全く感じられず、あっさりと示されている。あわわわ、としているうちに最初の「破砕帯」の看板は後ろに去って行き、そしてまたしばらくするとまた「破砕帯」の看板。看板から看板までが破砕帯ってことで、何の感慨も無くあっけなく「破砕帯」終了です。少々拍子抜けしつつしばしバスに揺られれば黒部ダム駅に到着。
バスから降りるとびっくりするほどの冷気。冷蔵庫にいるみたいに涼しい。
バスから降りたらしばし乗客はバスに群がり写真撮影。
こうして見るとけっこう地味な車体ですね。
トロリーバス停留所(?)からダムのある地上に行くまでは階段です。220段あって結構な長さです。階段の途中、おそらくあの破砕帯からドバドバ出たのと同じ源だろう冷たいお水が飲める小さな休憩エリアが用意されています。もちろん飲みました。水筒にも満タンに汲みました。
そしてまだ続いている階段をしばし登ると。
すごい。
二つ目の日本「一」、黒部ダム。ダムの高さ(堤高)が186mで日本一を誇っています。しかしこれほどすごいとは思わなかった。
観光用放水ときいていましたが、もう圧倒的な光景です。
Wiki によると放水される水の威力で地形が変わらないように、水がシャワー状に散布されるように設計されているそうです。そうだろう、この高さから一気にドドドーッっと垂れ流したら流された側の土砂が大変なことになりそう。
足腰が元気なうちに来てよかった。日本人なら絶対に見た方がいい光景。
放水の様子を真上から眺めると、高さと湾曲したアールの様子が恐怖を誘いました。こんなすごい構造物を、あの時代にやってのけて、未だに事故なく稼働させ続けている。こういう事実は私を十分に感動させてくれました。
この大変な工事で命を落とされた作業員の方々の慰霊碑もあります。
立派な碑です。右下に写っているプレートにはお亡くなりになった171名の作業員の全てのお名前が刻まれています。手を合わせて安らかにとお祈りしました。
……日本「一」のダム。ずっと眺めていたい気分でしたが、出発です。
次はケーブルカーで更に上を目指します。
あの雪をかぶっている向こう側の箱庭へ。
………続く。
最後にたくさん撮影した同じような動画から放水の様子を。
少しは感じが伝わるかしら?
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