生命力
一昨年の夏休みにネオさんと一緒に眺めた岩手県大船渡市にある穴通磯の巨岩。
わぁ〜、すごいね〜って眺めたのがつい昨日の事のよう。
おみやげを実家に送った気仙沼の港近くのお店や、気仙沼市本吉地区にあった「はまなすステーション」という道の駅がどうなったか気になって検索して……無惨な姿になってしまった写真を見ました。ニュースであの付近がどうなったかは聞いていたから覚悟はしていたけど、こんなにも変わってしまうのかと愕然としてしまいました。それ以来時々瓦礫と化した街の写真を思い出しては泣けてきてしまいます。あのときおみやげを送るのに相談に乗ってくれた店員さんや、道がわからなくなって尋ねた人や、レストランでウニをサービスしてくれたお姉さんや料理長さん……あの時の事を思い出しては時々じわじわと泣けて来てしまってます。
そんな状態なのにテレビやネットのニュースを見続ける自分。真実を伝え切れていないような感じで、どうにもこうにも消化不良な感じが拭えず。こんなにもニュースをみても納得できない私はこれ以上一体何を欲しているのか?と自分でもわからないまま、更に色々なニュースを見て回る毎日でした。でもなんだか、こちらのブログを読んでようやく納得できた気がします。
JKTS ……被災地 陸前高田へ医療スタッフとして赴いた方のブログです。
内容は、ニュースなんかよりももっと衝撃があります。それはバットで殴られるというような激しいものではなく、とても静かで酷い。でもなんだろう、その酷く悲しい中に作り物じゃない本当の希望が散りばめられている。底が見えないほどの深い悲しみなのに。人間が持つもの凄い力が文字の間から行の間から溢れ出て来ているのです。それはこのブログを書いているご本人の力と、文章に書き込まれている被災されている方々の双方の「生命力」なのです。
このブログに書き込まれた同じ日付、その時私は余震にただ怯えて生活していたはずです。そんな自分が恥ずかしいというよりも、むしろ哀れに思えました。もっと気持ちを入れてやって行こうと思い直す事ができました。それは特別に何かをするというよりも、まだまだ不安定だった気持ちに喝を入れて安定させる事……自分にはまだそれすら出来ていなかったのです。
ご興味がある方は是非ご一読を。
でも、生々しいほどの現地の情景が飾らない言葉でまっすぐに書かれていますから、この震災で被災者の皆様の状況を、まるで自分のことのように感じてショックを受けている方はもう少し元気になってから読んでみてください。
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