新しいテレビからなんだかいろんなことを考えてみた。
これは、私が新しいテレビから発想したくだらない思考をダラダラと書き連ねたものです。あまりに長くてオチもないので折り畳みます。「じゃ、挙げるなよ」とも思うのですが………興味のある方は「続きを読む」をどうぞ。ただし「だからナニ?」というようなツッコミはしないということで。
新しいテレビにしたら録画やら再生やらが異常に簡単になっていて、これまで複数の機器に電源入れて、番組の時間帯を確認して入力して………とやっていた自分がアホらしくなってしまった。この部屋に越してからテレビとは意識的に距離を置いていたから、特にテレビ周りを進化させようとも思っていなかったし、 CATVだけは入れていたからチャンネルは最低限確保してBS放送も入っていたし(WOW WOWやらスターチャンネルやらは契約してないけど)、別に困ってなかった。
しかし新しいテレビになったら録画予約だけ取ってみても手順の数が半分以下であっという間になっていた。これはテレビが録画機能一体だから他の機器に電源入れなくて済むっていうのもあるけれど、それにしても簡単。しかも再生も簡単で、自動的にCMカットして再生してくれるから全部観ても時間が短縮だし、要らなくなったら一発消去ができて(まあHDD録画なんだから当たり前だけどさ)、むしろ間違って消去する方に気を使うべきだとマヌケな私は肝に命じた位。
で、話はここから。
「ああ、簡単予約って素敵」と思いつつ、バンバン予約するつもりで観たい番組を考えていたら、それまで自分はフジテレビ好きと勝手に思い込んでいたものの、実はテレビ東京系列の番組を観たいなと思っている事に気づいた。これは地デジもBSも同じ。良くブログでも話題にしている「なんでも鑑定団」やくもみちゃんしかり、「いい旅 夢気分」「和風総本家」「ガイヤの夜明け」「カンブリア宮殿」「美の巨人」「アド街っク天国」「もやもやさまーず」、BSジャパンの「戦士の逸品」(地デジでもやってるみたいだが)、映画番組の「シネマクラッシュ」など……テレ東ばっかりじゃん。続いてテレ朝系、日テレ系が多い感じだった。フジテレビでいつも観ると言えば「目覚ましテレビ」くらいなんだと改めて思った。これだって必ずでもないし、NHK「おはよう日本」と半々くらいの確率だ。
時間も限られているから予約バンバンしても観られるかどうか不安だし、そうなればこれ以上新しく他の番組なんて観ようと考えもしなくなりそうだ。働いているといつも決まった人間としか接触する機会も無く、毎日ほとんど同じ顔としか会わないから倦怠期の夫婦みたいに同僚との会話もない。そもそもテレビの話自体しないから新しい面白い番組にめぐりあえる機会も少ないだろう。そういえば「空から日本を観てみよう」は実家に行った時に母が教えてくれて初めて知った。比較的最近の話。先に挙げた番組も比較的長く続いている番組が多い。自分は安定して面白い番組を好んで観てるんだなあと思った。斬新で新しい発想の番組に巡り合う機会が少ない、そういう番組が存在してもいち早く気づきにくいライフスタイルだ、と少々残念な気もしましたけれど……まあ、歳もトシだし仕方ないかもしれない。
次に感じたことは、番組予約そのものについて。画面に番組表を出してぽちぽちと予約ボタンを押すのだが、昔、番組表はテレビ画面に表示されるものじゃなかったよなと、当たり前の事を考えた。番組表は新聞にあるものだったけど、いつしかテレビ雑誌や街のトレンドを紹介する雑誌のなかにも存在するようになって、更にはインターネットで番組を確認するようになり、今度はテレビさえ点ければ番組表がでるようになって時代の流れをしみじみ回想。
め〜ぐる〜め〜ぐる〜よ、時代〜は巡る〜♪
新聞の発行部数も減るわな。まあ発行部数が番組表に支えられていたわけでもないけど。もしかしたら社会情勢に触れたり興味を持つきっかけ作り自体が減っているのかもしれないなあ、子供の頃は新聞は番組表を観るついでに読んでるって感じで、そのまたついでにいろんな社会についてのこと(主に事件とか住んでる地域のニュース)に触れるチャンスがあったなぁと漠然と思ったりしたのであった。
なんか「ついで」に面白いものに触れるチャンスがどんどん減ってる気がする。
不惑といわれる年代に突入した私ならこれでもいいかもしれないけど、子供や若い世代は早くから自分の周りにあるものを固定化して生きて行ってるのかな? 選別すべきものが決まらない時には焦ったりしないのかなとなんか要らん心配までしてきた。苦労性。
最近のトレンドを分析するコラムを読むと、情報過多の中、若い世代は景気の後退を受けて自分に必要な事だけを取り入れ無駄を極力省いたライフスタイルを構築している様子がうかがえる。インターネットという情報収集の方法は、一見すると膨大で魅力的な情報を含んでいるようで、実は自分の興味あるキーワードだけで検索してリンク先を辿る手順で拾い上げられる情報は、量も質も考えているほど凄いものでは無いのかもしれない……いや、そうでもないのか? 別にこれまでの情報収拾でもあまり変わらないのかな。ただ「ネット検索はこれまでの情報収集より多くの情報が手に入れられる」というのは幻想にすぎないのかも。要は自分の中に少しは「遊び」「ゆるみ」が必要で、効率や時間、自意識に縛られすぎず、発想を刺激するような情報を嗅ぎ分ける余裕や感覚があるかどうかにかかっている気がする。それが無いと、自分の都合の良いだけの情報、自分を固定化させるだけの情報に埋没して行くように思う。膨大なメディア(ネットだけじゃなくて、紙媒体や様々な事柄も含め)情報のなかで新しい自分の発想に結びつけられる何かに触れ合えるチャンスを見極められる気持ちを大事にしたいなあ。
それにしてもそれらを発信する側の方が難しい。例えば宝島社がやっているような「これまでの雑誌の価格を下げて、目を引く付録を付ける」などの方法は結局は実際に手で触れる「もの」を主体に人をどう動かすかという考え方。書籍の電子化が脚光を浴びてるけど、それと同じ位に画面(テレビやパソコン)の前から移動させ、手触りという動物的体感をさせるのも面白いし重要かもしれないな。そうさせるような情報の発信方法って………なんてテレビ予約からまたまただだ無駄な時間を費やした私なのでした。世界は広い、同じ位自分の頭のなかのエリアも広い。現実世界と頭のなかの思考をどれだけ刺激して行くか。生きてるんだから色々楽しみたい。もし体が動かなくなっても腐らずに広い思考を駆け抜けて行きたい。その気持ちを刺激するような情報を見つけ出して拾い上げるには? ……と考える事がそのものが楽しいんだよなあ〜。
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コメント
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さらさん、おはよ!
二男がいた頃だからもう2年前、HDD録画は全て息子にお任せ・・・でも録画した番組を見る術を知らないからそのままでした。
やっと今年の夏から何となく録画→観る→CDに→消去を覚えました。今HDDの中に”999”がそのまま残っております。他にはブラタモリ、空から~も。だから残量がいつも1時間から2時間、ぎりぎりです。
話は変わりますがセカンドバージンの最終回を見逃しまして、数日後BSでやっているではありませんか!姑と二人だけ、それも食事時、録画するのもめんどうなので”これ見せて”と二人で観ながら食事をしました。
一体何なの、どういう関係なのと質問され(汗)、姑の御年は90であります。デジはくっきりはっきりだし、あのシーンも二人で観ちゃいました、味噌煮込みうどんをすすりながら。
投稿: おかん | 2010年12月19日 (日) 09時34分
最後の文を読んで、前回の「坂の上の雲」の正岡子規のセリフ、
「淳さん(真之)の世界は広い。しかし、わしの世界は深いのじゃ。」
を思い出していました。
子規のように不治の病にかかり、身体を動かすだけで激痛にのたうちまわる境遇になれば、
いわゆるバーチャルなものから得られる情報や、そこから引き出される思索は貴重なものに
なるでしょう。しかし元気に身体が動くうちは、なるべく自分の目で見て、耳で聞いて、口で
話して、身体を動かして肌で風を感じることも大切と思います。
情報の無駄を省く方向に進む、ということは、平和な時代が長く続き、人類というか社会全
体の経験値が上がり、記録がどんどん保存蓄積されていく流れになっている以上はある
程度やむを得ないのでしょう。しかしテレビ欄目当てで新聞を開き、ついでにさまざまな
記事の見出しを目にするという何気ない習慣も、結構馬鹿になりません。
私(多分、さらさんより10年程度上?)は新聞、アナログテレビで育った世代なので、ネット
に関しても「ついで、ついで」で見ていく習慣が自ずと身についています。しかし今の若い
世代は、自分で関心のない物事については最初からシャットアウトしてしまうのかもしれ
ませんね。
ちなみに私は、感性の1/3ぐらいはNHKに育てられたような人間で、今でもNHK優先で見
ています。(朝ドラなどは見ていませんが。)
NHKがつまらない時期はテレビそのものを見なくなります。
なので「空から日本を見てみよう」はむしろ例外なのですね。
いつも終わるとさっさとNHKに変えてニュースを見ています。
和風総本家は見たことがありません。
大人になって、NHKは独特の匂いがあって嫌いとか、そもそも見たことがないという人の
方がはるかに多数派と知ったときはちょっとビックリしました。
テレ東は、「商標名の制約がないNHK的番組」が結構多いですね。
一時期、くもじいが往年のNHK名番組のパロディをやって笑いを取っていましたが、それ
もテレ東の番組がNHKと親和性が高い証のひとつと感じていました。
投稿: Mikage | 2010年12月19日 (日) 12時53分
>おかんさん、おはようございます。
ブラタモリは私も時々観てました。
上品な「タモリ倶楽部」って感じ? ちょっとあのCGが鬱陶しい感じがする時があったかな。
「セカンドバージン」は観てませんでした。
最近はドラマをほとんど観てなかったなとふと思いました。
煮込みうどんを食べながら「セカンドバージン」……日常ってそんなもんですよね(笑)。90歳のお年だと、あのストーリーからどんな感じを受けるんでしょうか。ちょっと質問してみたい気もします。
おかんさん、横浜にいらしていたんですね。
先日雄国沼を紹介する短い番組を偶然見て、ああ裏磐梯にまた行きたいわ〜と思い出してました。
投稿: さら | 2010年12月20日 (月) 06時38分
>Mikageさん、おはようございます。
NHK観るといえば観るけど、決まって毎週必ず観てるのは大河ドラマ(今は「坂の上の雲」)とか、クラッシク音楽放送してる時とか……あ、仕事の流儀は観たいと思いつつ、タイミングがあわなければ観ない感じでしょうか。
実は「和風総本家」はずっと観てなかったんですが、くもみちゃんに間に合わず代わりに眺める感じでした。でも、なんというか日本の文化を改めて振り返る事ができてなかなか楽しいです。なんといっても柴犬の豆助が可愛い!
>NHKは独特の匂いがあって嫌いとか、そもそも見たことがないという人の
方がはるかに多数派と知ったときはちょっとビックリしました。
え? そうなんですか。それはちょっと私もビックリですよ。
「ついで」の連鎖でネットを眺めるのは私も同じですね。だからとんでもなく長時間ネットを眺める事が出来る人間なんですけど、やっぱりこれも自分の興味の枠から遠く離れた発見に繋がることは難しいのかもしれないと、今回考えた次第です。
どれだけ「興味の枠」から離れたものに触れるチャンスを得て、それをはなから拒絶する事無く吸収できるかな、と少し感じた……ということを書いてみた次第です。
>テレ東は、「商標名の制約がないNHK的番組」が結構多いですね。
なんというか独自の路線だなあと思います。
いい意味でも悪い意味でも(笑)。
でも目線が凄くいい感じがしますね。おちゃらけかたも他の局とは違うような気もするし……でもなんだか映像がちょっと他の局と違う感じ(悪い、というか)がするんですけど、あれは私の気のせいでしょうか?
投稿: さら | 2010年12月20日 (月) 06時50分