今年のキャンプの出来事
G.W.は毎年キャンプに出かけ、毎晩寝静まると動物がやってきて安眠を妨害されるのですが(まさに野生の王国だよ!)、今年は動物ではないものに安眠妨害されたのでした………長いので時間のある方はどうぞ。
今年も東丹沢にある「行きつけのキャンプ場」に出かけました。
昨年参加したネオさんのお友達親子が今年も一緒です。でも今年は1泊+デイキャンプでしたので、ちょっぴりせわしなかったです。
お子様も沢遊びして楽しそうでした。
シシャモのスモークは凄く美味しいのです。スモークしたものを炭火で焼いていただきます。
他に今年はゆで卵と豚肉もスモークしました。炭火がしっかりしていたので温薫までは行かないにしても、スモーカーの中の温度も高めに安定できたので美味しく出来ました。
ランタンも早めにセッティングしました。ランタンスタンドは最初持っていなかったのですけど、やっぱりあるととっても便利。
右の青いテントが私たちの寝床になります。左のスノーピークはネオさんのお友達親子の寝床。でもお友達は去年も今年もテントの建て方がわからずに設営監督は私がしました……っていうか自分の城の建て方は自分でマスターしましょう!
シシャモや豚肉のスモークなんかも例年よりも美味しくできまして、なかなか楽しいキャンプだったのです。が、ひとつおかしな事件が。
キャンプ場に到着すると、すでにお隣に先客がまったりと過ごしていらっしゃいました。私たちよりずっと年上のカップルキャンパー。おじさんはちょっと日焼けしたガタイの良い格好で、おばさんの方はちょっと気だるい感じの「キャンプ」とか「アウトドア」とは縁が無さそうな「スナックのママ」風な感じの人でした。こちらがテントを設営していると「こんにちは、よろしく」と挨拶におみえになって気持ちのよい方達だな〜と思っていたのでした。装備もツーバーナー、
七輪、寒さ対策のストーブ、大型のテント(タープとの一体型)と凝っていてちょっと目を引き、キャンプ慣れしているのかな?と思っていました。夜になって
夕飯を食べていると、お隣さんの男性が少し酔っているようで、大きな声で喋っているのが沢の音よりも耳に届いて気にはなっていたのです。夜も更けたので
そろそろ休もうと、私とネオさんは夜中に食材を狙ってくる動物対策をしようと動き始めた矢先、お隣さんがまたまたやって来ました。「食べ物の匂いがするものは出来るだけ仕舞った方がいいですよ。ウチは昨夜深夜にタープの中にまでケモノが入ってきて発泡スチロールを喰い破って食材を盗まれました」と教えてくれたのでした。親切だなあと思いつつ、このキャンプ場に数年続けてきているのでケモノ対策はバッチリの私たちは、お隣さんにご忠告のお礼を言って片付けを始めたのでした。
そして………
片付けもやっと終わり、寝袋に潜り込んだ私たちは1時間経っても全く眠れませんでした。それは沢の音でもケモノでもなく、お隣のおじさんの声だったのです。おじさんの酔いはますますまわっているのか、静かなキャンプ場に響き渡っていました。私は沢の音とケモノが踏む小枝や枯れ葉の音で毎年眠れないので、
今年は寝袋に入ってすぐに耳栓を入れたのですが、その耳栓の効果も全くないほどのおっさんの野太い通る声。我慢できなくなった頃にネオさんが「眠れない」と起き出しました。温和な私ですがこの時はおっさんの大声にちょっと怒っていたのかもしれません。自分からネオさんに「言いに行く」と伝えてお隣のテントに向かいました。お隣のテントはかなり大型で、タープ部分にキャンプチェアごと入れ座って喋っているおじさんとおばさんの影が大きく写っていました。声をかけようとしたとき、中からおじさんの大声で「かわいいね!」とおばさんに言っているのが聞こえ、二人の顔の影が近づいてチューしている姿が!
巨大影絵シアターだよぉ〜!
一瞬私は固まってしまいましたが、次の瞬間、なんだかおかしくなって吹き出してしまいました。すると近づいた顔がスッと離れ、しばし訪れた静寂。沢の音だけがザワワワワーッとしているいつも通りのキャンプ場になりました。さすがにすぐに声を掛けるのはためらわれたために、しばらく夜空を眺めトイレなんぞに行って戻ってみるとやっぱりおじさんの野太い声は響いていました。私は「すみませ〜ん、私たちもう休みますのでよろしくお願いしますね〜ッ!おやすみなさ〜い」と声をかけテントに戻りました。おじさんとおばさんも「おやすみなさい」と言ってたけど、やっぱりおじさんの声はときどき大きく響いてきました。でもおばさんが遮るのかすぐに小さくなって、またときどき少し響いてました。
あのテントにデカデカ写る影っていうのは漫画みたいでしたね。オースティン・パワーズのお下品なワンシーンを思い出しました。
ネオさんの独断と偏見による分析では「あのカップルは不倫に違いない!」と言ってました。少なくとも何年も連れ添った夫婦ではないって。あんなに熱く周りが見えないほどに相手に語り掛けるなんて旦那さんじゃないというのだ。確かに何となく自分をアピールしているみたいにも感じたなぁ、なんて帰りのクルマの中でもクスクスと笑いながら思い出して話してました。おじさん、恋してたってことだねえ。ちょっとかわいいなあなんて思った出来事なのでした。
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コメント
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さらさん、こんにちは。
いかん、いまミステリをガツガツ読んでいる最中なので、
火サス的展開を予想してしまいました(笑)
最後まで読んで、ほのぼのしましたですよ。
投稿: marco | 2010年5月18日 (火) 11時43分
marco様、おはようございます。
サスペンス……っていうのは思いつかなかったけど、確かにあのカップルは火サス的キャラなら真っ先に疑われる(そして殺害される)役柄にピッタリでした。
ほのぼのタッチで書きましたが、実際はかなり淫靡な感じのお二方だったんですよ(苦笑)。
投稿: さら | 2010年5月19日 (水) 07時51分
さらさん、こんばんは。
いろいろ想像してみました、どうしてもスナックのママと旅行に行きたかったおじさんは怪しまれないようにキャンプを選んだのかもしれません。旅館とかで名前を書いたり顔を見られちゃうより安全かも。もう少し絵になる二人だったら・・・森村誠一的ストーリーになりそうですね。
投稿: おかん | 2010年5月20日 (木) 20時11分
おかんさん、おはようございます。
もう、ケモノも逃げちゃうほどの大声で本当に迷惑でした。
途中おじさんは教育論みたいなものを長時間熱く語ってたんですが、もしかしたら教師なのかもしれません。あの良く通る太い声は教師なら納得の発声かも。たぶん中は寝床と土間になってるタープ風なテントを立てて、しかも撤収しているところをふとみたら寝袋じゃなくて普通のお布団敷いてました………なんか……や〜らし〜い(笑)。
外見のキャラでは火サス的妄想を様々かき立てるお二人で楽しかったけど、やっぱりキャンプ場では静かにして欲しいです。
投稿: さら | 2010年5月21日 (金) 07時48分