ネットの縁、手紙の愛
金曜の夜、一週間の疲れをどっしりと背負って帰ると、ポストにちょっと大きめの封筒が届いていました。
それは友人 Kちゃんからの贈り物。
彼女と知り合って10年。
99年、私は手術した総合病院からがんセンターへの紹介状を渡され、それなりに狼狽していたのだと思う。その頃のネットはダイアル回線がギョロギョロ叫びながら接続する環境だった。その時に医師に言われた病気に関する語句を片っ端から検索してヒットしても有益な情報はほとんど無かった。その中でたどり着いたHPがKちゃんが作っていたものだった。言わば病気をきっかけにインターネットで繋がった縁。わらにもすがる思いで出したメールが、金曜に届いた封筒に繋がっている。
Kちゃんからの優しい手紙と、韓国旅行で買ってきたというお茶が心も身体もあたためてくれました。
同じ病気とは言え、分類すれば30種類以上に分けられる病。彼女は私よりもずっと大変な治療と手術を受けましたが、一区切りと言われる10年を越え、私の住む場所からは遠く離れた街で暮らしています。
顔を合わせたのは片手でも余るくらいの回数ですが、お互いの身体を気遣い、ありふれた幸せが本当の幸せと喜び合える友達からの手紙に元気をもらいました。
今日はKちゃんから届いたお茶を頂きながら、本を読んだり、羽田に戻ってくる飛行機を眺めて過ごしたのでした。
« 文章の力に酔う……「剱岳 - 点の記」読書中。 | トップページ | お散歩 »
「入院・外来・検査そしてつぶやき」カテゴリの記事
- 左顔面膨張(2017.12.16)
- 10年以上ぶりに入院したり、お医者さんと話して思ったこと(2017.12.15)
- 歯茎に完全埋没の最後の親知らずを抜く 2(2017.11.29)
- 歯茎に完全埋没の最後の親知らずを抜く 3(2017.12.06)
- 悲しい(2017.06.23)
コメント