おひとりさま小説
『かもめ食堂』読了。
映画で説明されていない部分が丁寧に描かれています。
映画『かもめ食堂』の原作としての書き下ろし作品なので、イメージも双方かけ離れることなく受け入れられます。
エッセイストとして出発した群ようこさんの作品。
群さんとも前職でお会いしてます。気さくで楽しい方ですが、いわゆるきちんとした日本人女性です。古風だけど筋を通す、律儀な感じ。でもどことなくとぼけた、のんびりした方でした。登場する3人の日本女性は『女独りで生き抜くことへの不安と喜びと決意』があって、私は身につまされたり、共感したりで読み終えました。
『おひとりさま小説』ですな。
舞台がフィンランドのヘルシンキ。日本じゃないのが、リアルすぎず良いです。
それから途中の挿絵がいい味出してます。
映画で私が良いわ〜と思った「コピ・ルアック」のくだりが無かったのはちょっと驚き。原作であっても同じではないという事です。
今回は図書館で借りて読んだのです。私は、こと、書籍に関しては所有欲が強くて、ついつい本を購入してしまうのですが、そろそろ本気を出して節約に勤めようと思っているので、図書館利用再開です。『かもめ食堂』は貸し出し中だったため予約をして10日程度待っていたのでした。しかも貸し出された本には、私が予約した市町村とは違う地域のシールが貼ってありました。他のエリアの図書館から更に借り受けている様子。人気なのですね。その分、本の痛みもひどく、ページの一部が綴じ目から取れてしまっていました。
群さんのタッチは好き嫌いがあるかもしれませんが、この本に関しては「群ようこさんだから書き上げられた雰囲気」のようなものをひしひしと感じます。
料理好き、北欧好き、ちょっとだけ将来が不安な人、気づいたら「おひとりさま」な人にオススメです。
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