バターとニラの意外な関係
会社で別の部署に所属するお友達と喋る最近の話は、「発酵バターがないぞ」というテーマ。
カルピスの発酵バターを食すのが大好きで、いつも買っていたのだが、それがどこのお店の棚からもなくなって、最近は普通のバターもなくなってしまった。「あの店にもなかった」「この店には張り紙があって、○曜日に入荷するってかいてあったけど、有塩バターしか入ってこないらしい」とか情報交換している。カルピスバターは発酵どころか無塩も有塩も見なくなってしまった。
原因は複数あるようだが、この夏の猛暑でバターの原料となるミルクが国内でとれなかったこともあげられるらしい……とこのニュースで知った。
この前、テレビを見てたらニラの高騰について取材がされていた。毒餃子の影響で家庭で餃子を作るので売れているから品薄、という理由の他に、やはり猛暑でニラの根が育たなかった事が原因らしい。栃木県のニラ農家に取材に行っていた。ニラは育成がとても早く、1シーズンに5、6回収穫できるんですって。地面から少し上の葉のところから切り取っておけばまた伸びて行く。それにはしっかりした球根のような根が必要。通常は大きなニンニクのような形なのが、親指の先くらいの大きさになっていました。夏暑すぎて育たなかったそうです。
夏の暑さも問題なのですが、栃木の農家の方が言うにはもっと大きな問題もあるらしく……それは後継者問題。後を継ぐ人がいないと結果農家を辞める事になり、長期的にみると生産量は増える事はないのかなあと思いました。農家の方の不安そうな顔が印象的でした。
食の安全を考えれば、遠くで生産されたものを輸送費をかけて持って来くるより、近くできちんと管理して生産し販売した方が効率的で安全だと思うけど、後継者がいないなら、ますます輸入に頼らなければいけなくなるってこと。輸送するには費用もそうだけど、燃料を燃やして持ってくるわけでそれこそ地球温暖化に拍車がかかるってことだ。
これも前にテレビで見たけど、日本人の女性と結婚した北欧の男性が出ていてライフスタイルを取材されていた。北欧では生活に「エコ」の考え方が密着していて、家の外にはミミズコンポストがあり、生ゴミと紙類のゴミは全部そこにいれているんですって。紙類もミミズが分解してくれるのです。ゴミを出さないようにするために、物を買う時からチェックをきちんとしていて、包装が簡易でなるべく紙で包んでいるかどうか、国産であるかどうかまで考えて買うのだとか。紙以外だとコンポストで分解できないし、輸入物だとそれだけ輸送費がかかっているので買わないようにしているそう……これってある意味不買運動に近いのかもしれない。でも国産が圧倒的に支持されていれば、自然と国産が伸びてくるわけで、国内の経済活性にもなるってことだ。
いろいろな面で求めすぎた人間の代償がしわ寄せとして、最近色々なところで形となって表れて来ているようで、ちょっと寒気がした。自分のしている事が、仕事でも生活でも、どこかに繋がって誰かの生活に影響している、こう書くと枠組みがおおきすぎるけど、でもつまりこういう事が認識できるかどうかで生き方って違ってくる。
………とはいえ、やっぱり国産乳でできた美味しいカルピス発酵バターが食べたい。美味しくて安全な餃子を家で笑いながらつくって美味しくいただきたい。
次の夏は、猛暑、酷暑は嫌だ。
ネットで調べてもどこもやっぱり品切れだよ。幻のカルピス発酵バター。
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