『エリザベス:ゴールデン・エイジ』におけるライトな感想
先週金曜日、どうせ家に帰ってもお腹の調子が悪いし、気持ち悪いし、遅くなったし、ごはん食べないし………ってブツブツ言いながら会社から結局そのままレイトショーに行った。
いやぁ、すごいよケイト・ブランシェット。
大好きな女優さんだし、前作のエリザベスも見てたし、きっと凄い演技とは思っていたけど、素晴らしく「エリザベス女王1世」でした。
前作の『エリザベス』は、ちょうど私ががんセンターから退院して間もない頃、母親に付き添ってもらって観に行ったので印象に残っています。正直、もっと、こう、プリンセスっぽい感じを期待していたんですけど、いきなり「火あぶりの刑」から始まってまして、想像していた映画と違ってた……と思って見てたのを良く覚えています。
で、今作、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』。
前作よりもエリザベスの女性的な部分にスポットが当てられていて、程よく感情移入もできたりします。しかし、そこは一国一城の主。侵略、暗殺、政略結婚……ドロドロとした問題山積で「ああ、女王って大変」。自分の出す決定が本当にこれでいいのかと、多かれ少なかれ毎回迷うエリザベスの姿には、あの白塗りの肖像画からイメージできない人間的な部分が描かれています。孤独感を募らせつつ、少数の心許せる者からも結果的に「裏切り」を受け打ちのめされ、それでもラストはそれを乗り越え、更に強く気高くなっていく彼女にあこがれや希望を見いだす人はきっと多いと思う。
そして、一言で言うと「不器用な女性の超キャリアウーマン的生涯」の映画だと思いました!
なにせ、彼女はストイック。国を納めるために子供はおろか、結婚までも拒否して「ヴァージン・クイーン」を貫くわけで、これを不器用と言わずしてなんと表現するのでしょうか。仕事も家庭も女も母も……あれだけの財力と権力があれば、望んで叶ったかもしれないのに。彼女は一人の男に愛されるより、国の民に愛される事を選び、我が子を愛する代わりに、国の民を愛する事を選んだというわけです。ううう……エリザベス、あんた凄いよ。
まあ、エリザベス1世に比べたら「ものすごく下々の者」で「仕方ないからキャリアウーマンやってる」私の身に置き換えるのは、かなり無理がありますが、仕事を持っている女性は多かれ少なかれ共感できる部分のある映画だと思います。おすすめです。
……でもやっぱりさ、女の幸せは、「侍女のベス」の生き方だわな(キッパリ!)
なお、次々と出てくる豪華な衣装だけでも一見の価値あり。ほんとにため息が出るほど素晴らしいです。撮影に使用された衣装の展覧会なんかがあればいいのにな。
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コメント
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ごぶさたです。
そういえば、この映画の衣裳デザイン部門は
アカデミー賞受賞してましたよね。
今年は好きな俳優がノミネートされていたので、
まるまる見ていたんですが、
国際色豊かな受賞風景でした。
ケイトは残念でしたが、エリザベスともう一役、
ボブ・ディランを演じたほうも観てみたいと思ってます。
なんにせよ、すごい女優さんだ。
これでお母さんもこなしてるのだから、尊敬です。
私信:
温かくなったら、今度こそ歌いに行きましょうね〜!
投稿: marco | 2008年2月29日 (金) 11時30分
>marco様、こちらこそご無沙汰しております。
今年のアカデミー賞は脚本家協会のストの関係で、準備が短くゴタゴタしたみたいですね。
通常1年かけて準備するのを数週間の準備で開催したらしい。大変。
ケイト・ブランシェットはかなり好きな女優さんになってます。彼女のような芸達者な女優さんは最近あまりいないんじゃないかな。
作品ではジム・ジャームッシュ監督の「Coffee and Cigarettes」が好き。オムニバス映画なので11本のストーリーのうちの一つに出ているんだけど、おすすめです。
喉の調子が戻ったらカラオケ〜。ぜひともご一緒してくださいまし。
あ、それとニャンコは元気ですか? ナデナデしたい……きっとガブガブされるんだろうけど。
投稿: 更紗 | 2008年3月 1日 (土) 11時18分