おつかれさまでした
定期的に閲覧しているサイトの中に、学生時代の友人のサイトがあります。
彼女はブログがこんなに隆盛するずっと前からHPを開設し、質の高いコンテンツとサイト運営上のテーマに対して注ぐ並々ならぬ愛情で支持されてきました。しかし、社会に出てから年月を重ねれば重ねるほどいろいろと身辺が忙しくなるわけで、更新やサイトの維持は大変な労力と負担になります。このところ更新の間隔が広くなって来ていたので、体調不良なのかなあ……などと心配していたのですが、こちらも自分の身辺の忙しさにかまけて、サイト巡回の間隔が広くなっていました。ふと彼女のサイトに立ち寄ると、6月いっぱいで閉鎖しますのお知らせが……。彼女がどんな気持ちでこの文章を書いたのかと思うと、私も悲しくなりました。
彼女とは大学で同じ国文学科に籍を置いたクラスメートでした。私の通った大学はさらにコースが別れており、私たちは作品を書く側を目指すコースで学びました。つまり「物書きになりた〜い」などと、将来会社に就職するにはあまり有効でなさそうな勉強をメインにしていたのです。変人の集団だったかもしれません(笑)。
その中でも彼女の筆の力は周囲が認めるほどの腕前でしたから、作品発表の授業のときは、今回はどんな作品を仕上げるのだろうと、単純な一読者として私は楽しみにしていました。サイトが開設されてからも、彼女の作品をアップしたコンテンツがメインでしたから、あの激務のなかでどうやってこのような作品が仕上げられるのかと、驚愕しつつも、体を壊しやしないかととても心配していました。アップされる作品はどれも丁寧に仕上げられていて、彼女が情熱を注いで作品を書き上げている事がこちらにまで伝わってきました。ストレスや疲れまでも、作品の創造とサイトの運営に費やして燃やしてしまっていた時期もあったようです。社会人になり、学生時代のように頻繁に会う事もままならず、さらに勤務年数が長くなればそれなりの責任が出るため、ますます会えない日々が続いていました。
実は今夜、彼女に手紙を(メールではなく)書こうと思っていた矢先に、ふとサイトを訪れたら先のお知らせがアップされていたのです。会おう、会いたいとメールをかわしつつ、延び延びになっていたところに目に飛び込んで来たこの文章。彼女の決断に、少しだけ心配な気持ちと、そして充電期間を経て、きっとまた何かしら再出発があるだろうという期待を寄せつつ……今こうして自分のブログで彼女への気持ちを表しています。
今年に入って、以前から巡回していた好きなサイトが既に2つ閉鎖されました。そして彼女のサイト閉鎖……様々な事情や理由があると思います。自分もブログをはじめてから、こんなつまらん内容でも、考えたり、ストレス解消ではじめたつもりがストレス源になることも実感しています。だから閉鎖のお知らせは寂しい反面、とても良く分かるのです。いつかは私もそういう気持ちになるのかもしれません。そのときまではゆるゆると、だだ無駄な文章を書いていこうと思います。
『Mちゃん、お疲れさまでした! サイトであの素晴らしい作品が読めなくなるのが寂しいです。しばらくゆっくり休んで、再出発を期待しています。』
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