新緑
お花が散った後の桜並木は、もう青々とした葉が茂っています。
新緑も、紅葉も、葉が全て落ち切った枝を眺めてもそれぞれに癒されますが、私が最も好きな木立の風景は、葉がほんのほんの少しだけ芽吹いている木立を眺めるときです。
それは学生の頃。私が通った大学には長くはありませんでしたが銀杏並木がありました。秋の紅葉の時期には葉が一斉に黄金色になり、二階の教室の窓辺で友人と写真を撮ったりしたものです。早春のころ、葉のない枝に一斉に緑の霞がゆらゆらとかかったように見える時期があります。目を凝らすと小さな若葉が芽吹き始めているのです。文章では表現出来ないような、パワフルで優しい芽吹きの一瞬です。そんな風に感じられるのはほんの数時間。半日が過ぎれば、芽吹きのパワーはしっかりとした新芽に推移してしまうからです。匂い立つような芽吹きに遭遇したのは2回しかありません。奇跡のような瞬間です。
お昼休みの散歩もすっかり葉桜の並木の下を歩くようになりました。それでも遅れて咲いているいくつかのお花があったりして、またそういうお花を探しつつ歩くのも良いものです。
ほんの10分の息抜き。嵐のように電話のベルが鳴る場所に帰りたくなくなる、お散歩時間です。
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