ささやかな思いと笑ってくれ
わたしはそこそこ転職を重ねている人間で、今の会社には「船が転覆して気づいたらここにいたんです…」というくらいの気持ちなのに、それこそ気づいたら10年ほどいるんです。そういうこともあって、給料は今までいた会社の中では一番もらえている。……というかそれまでの会社がひどすぎたんですが。
全然話が変わるようですけど、この前、回転寿しに行ったんです。
久々に行った回転寿しだし、目の前の板さんがマグロ解体しているもんだから、1カンしか乗っていない黄金色のお皿 380円という「大トロ」も迷わず食べました。で、そんな時思うんです。
『ああ、アタシも出世したもんだよ(ちびまるこちゃん風)』
前は皿の色をまず確認、現在の合計額を確認してから初めて皿を取るか考えてたもんね。しかも長年つきあった元カレなんて、おごってくれた事なんかほとんどなくて、割り勘かヘタすれば私の方が多く払ったし。でも今は多少合計金額考えるけど、好きな物は必ず食べてる。「もうこんな会社辞めてやる!」なんていっつも思っているけど、結局私を引き止めるのはこういう思いなんだよなあ……ああ、小市民。でもね、隣の席に座るカップルがまさに以前の私状態で、皿の色を真剣に二人で考えて考えて考え抜いて取っているのがわかるんだよね……学生さんかな? 懐かしいなあ、なんて思って。ああやって食べているときは、どのネタがおいしかったなんて、あんまり覚えてなかった。むしろ「お寿司を食べた」その全般がおいしかったという形容になっていた気がする……ああ、今夜はかなり貧乏臭いネタですみません。
「華麗なる一族」最終回でしたね。万俵鉄平さんは高炉建設という夢の為に仕事をしていたけど、私は「時々回転寿しで勝手気ままにお寿司を食べる」というささやかな夢のために仕事してます。でも立派な夢です。病院のベッドにいたときは、そんな夢すら見るだけで涙が出て来たこともあったんだ。ああ、こんな自分だけどまあ幸せなんだよな。
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コメント
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回転寿司にみつけた幸せの素。ささやかな中にこそ幸せがあるんだなあ・・なんか幸せってたいそう大きくなきゃ幸せじゃないって思いたがる、それってちと発想が違うのかも、小さなもの見つけられなくて大きなものはそれこそつかめないよね、というより、当たり前と思ってることにこそ、本当のことがあるのかも、見えないようにしているけれど、それが見つけられることにこそ、幸あれ。
投稿: エイブ | 2007年3月19日 (月) 11時58分
こんばんは、エイブさん。
なんというか、そりゃBigな幸せなら良いんでしょうけどね。最近は自分の器からはみ出すような幸せが怖くなって来たようです(笑)。でもね、その一方で、自分のささやかな幸せだけを囲い込むような事はしたくないっていう気持ちもあるんですよ。俯瞰で考える幸せというか、例えばエコライフみたいなものもそうですけど、全体の幸せに繋がるなら少し我慢してみましょう、みたいなそういう気持ちというかね……ちょっと難しいけど。
もっとわかりやすく言えば、ミスチルの「HERO」という曲が凄く好きな一方で、『君にとってのHEROになりたい』だけではなく、世界中のヒーローになりたいと言う勇気も欲しいなとも思うんです。他人も巻き込んで幸せになれるなら、自分が少しくらい痛い思いをしてもいい!なんて言える勇気は持っていたいなぁ、なんて。気持ちだけでもね。
投稿: 更紗 | 2007年3月21日 (水) 23時43分