あまり明るい話ではないんですけど
う〜。だいぶ軽減したけど腰が痛い。
先月「科学未来館」に出かけた話を書きました。書いた通りとっても楽しいひと時だったのですが、その帰り複雑な思いにかられる一件がありました。
もう忘れてしまいたい出来事で、ツマンナイ事なんですけど、心にシミのように残っていることなので、ちょっと書いておこうと思います。でも別に意味なんてありません、ただちょっとだけ考えてしまったことです。
科学未来館を出て、歩きすぎて足も結構痛くなって来ていたので、東京テレポート駅まで無料巡回バスに乗って戻ることにしました。日も暮れかかり冷え込んで来たのでバスが見えた時はホッとしたし、出来れば座って行きたいなと思っていました。バスに乗ると席はちょうど埋まっている感じだったのですが、向かい合ったボックスシート4人がけのところに、小さい子供二人、姉弟が座っていました。ボックスシートの向かいの席に足を引っかけて、寝転んだりふざけたりしていました。別段そのことに何も感じなかったのですが、席は空いているわけで「ごめんね座らせてね。ちょっと足が痛いんで」と声をかけて、お姉ちゃんの席の前に座りました。当然弟の前の1席は空いているわけで、弟の方はまだその空いている席に足を伸ばして寝転んだような体勢をしたりしていました。その姿を見ても、疲れていたこともあり別段気に留めなかったのですが、次の瞬間、前に座っていたお姉ちゃんの方が泣きそうな声で手を合わせ私に言うのです。「そこをどいてください。(弟みたいに)その席に足をかけて寝そべりたい」って。正直ぎょっとして、ごめんね、疲れて足が痛いから座らせてね、と言うとその子は「私も足が痛くて病気なんです」って言うんです……本当かもしれない。私は席を立つべきなんだろうか。他に席はあまっていないし、バスは動いているし変に立ち上がったら転んじゃいそうだし……でも席は空いているからやっぱり座っていてもいいんだよね。いや、私も大人だから譲るべきか……と考えてしまいました。その間も、「私も寝そべりたい〜。私だって足が悪いんだもん」とお姉ちゃんは懇願します。次の停留所に着いたとき、バスの一番後ろから母親と思われるスゴイ美人が飛んで来て「すいません〜。ほら降りるのよ!」と、その姉弟は降りて行きました。
正直、楽しかった科学未来館のひと時が少しダークな感じになったのは否めません。で、何が言いたいのかって…まあダークになったということなんです。あのお姉ちゃんが言った「私も足が悪いんです」という一言が本当であって欲しい。疑った私が間違っていた方が、なんぼか気分が晴れます。もし、あの一言が寝そべりたい一心で口をついて出た言葉なら,その方が気分が陰惨です……。
忘れたいけど、時々思い出してしまう一件でした。
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コメント
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あー・・・ なんか、ブルーなりますね、それ。。まぁ子供は無邪気な悪魔だと思って、気にしない方がいいと思いますよ~。
更紗さんも子供も悪くない、あえていうなら悪いのは母親だと思います! ただでさえバスって揺れるから立ってるの大変なのに、ボックスシートで遊ばせてるのは非常識すぎる!! そういうの、大嫌いです!
投稿: bolero74 | 2007年2月10日 (土) 03時02分
>bolero74さん、こんにちは!
そういってもらえて嬉しいです。そして「そういうの、大嫌いです!」って良いですッ! そうやってきっぱり言える部分が私にはないんで、こんなところにモソモソ書いているんだと思います。昭和30年代の大人なら,出会った子供達も母親も一緒に叱り飛ばしているんだろうと思うんです。私にもその気持ちがなかったわけではないんだけど……自分に一番足りないのは「厳しさの中に込めた本当の優しさ」だと思うんです。凄く反省しています。
せめて、自分のブログの中では「てやんでぃッ! このスットコドッコイ!!」くらいは言えるようにしないとね(笑)。
投稿: 更紗 | 2007年2月10日 (土) 09時47分