父は若い頃、山登りが趣味だった
私は未婚です。子供なんてもちろんいません。
漠然と結婚も子供も考えたことはありましたが、具体的にイメージができなかったというのが本音です。
でも最近は、そういうのも有りだな、とも思えてきたし、そうならない人生もまた、有りだなとも思えるようになりました。
っていうか、ようやっと大人になって具体的な人生の予測図を描けるようになってきたのだと思います。
まあそうやってこれからの人生をシミュレーションしてみると、もしこのまま未婚で子供もいなかった場合、自分が両親といろいろな話をしたり聞いたりしてきた方なので、そういうやり取りをする機会を失うことがとても寂しい気がしています。「お父さんの若い頃の話、子供の頃の話」「お母さんのお母さんの話」「戦争の話」「昔の電化製品の話」………大人になって考えるととても貴重な話をいろいろと聞くことができました。そしてまたこれからもたくさん聞くことになるでしょう。
でも自分が年を取った時に、せっかくこうして私が聞いた話を受け継ぐ自分の子供がいないことは少し残念です。……まあ別に自分の子供じゃなくたっていいじゃん、と思えばそれはそれでいいんでしょうけどね。両親や親類から聞かされた興味深い話は、そのまた親や親類から受け継がれているものもあるわけで、とりあえず私という「支流」は私で終わってしまうんだろうなあ。
まあ、ちょっと落ち込みモードになってきたのでやめましょう。
私は別にエハラー(スピリチュアル・カウンセラー 江原啓之氏を信仰する人々を世間では「エハラー」と呼ぶ。でも私も確かに数冊の本は読了済み)ではないのですが、スピリチュアルなものの考え方には賛同しています。江原氏が言うには、子供を育てない人は、子供ではないが、その代わりに人を育てる仕事が用意されているとのことなので、まあ、私にもこれらの話をするチャンスが巡ってくるかもしれません。(会社の教育係では無理ですけどね。)
両親と言えば、父は若い頃登山が趣味だったようです。昔「どうして山登りが好きだったのか」と訪ねたら、案の定「そこに山が有るから」と言っていました……が、先日の大山登山のとき、その意味が少しだけわかった気がするのです。なんなのでしょう、あの目的を達成しようとする執念。どこから来るのか自分でもわかりません。この飽きっぽく、疲れやすい私が、頂上に行くという目的達成のためにただただ歩みを進めたということは、自分でも理解不能です。しかも霧で、頂上に着いたとしても美しい景色を眺めることはできないと知っていて登ったんですから、まさに山が有ったからと言えるかもしれません。
今年の夏は信州方面に行くことを検討しています。
今では八方尾根もゴンドラでかなり高い所まで行かれるし、上高地にしても乗り合いバスに乗るけど、かなり奥まで楽に行けることができます。
きっと若い頃の父は、大きなリュックを背負って苦労して登っただろう道の多くをこういった交通機関が運んでくれるのです。
もし行くことができたら、私はきっと若い頃の父を考えるのだろうなあ、と今から思ってしまいます。
これが親子っていうものなのかしらね。
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コメント
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うちの父も若い頃、よく山に登ってたらしいです。
大掃除をしたときに、寝袋とか靴とか山登りグッズが
押入れから出てきました。
小学生の頃だったかな、富士山に登ろうと父から誘われたのだけど、結局行かなかった。
父が元気な頃に、一度くらい一緒に行ってあげればよかったなぁと、たまに思います。
話は変わりますが、私もペストリーボード買っちゃったよん。通販なので、届くのが楽しみ♪
ついつい、他の重いものも注文してしまいました。
投稿: かるぽん | 2006年7月26日 (水) 22時06分
更紗さん、こんばんは。
よいお話でした。父上とたくさん対話して下さい。
山のことではないんですけど、父が好きだったことについて話して見たいな、と思うことがあります。天国にいるのでそれもかないません。
僕も、江原さんの本は持っていないけれど、テレビで『オーラの泉』や『天国からの手紙』をよく見ます。
そこで、子どものない人は、代わりに人を育てる仕事が用意されている云々の話を聞きました。
今年の春まで、大学の教師だった僕はこの話にずいぶん感銘を受けました。実は、教え子にもかつて「先生は、結婚して子どもを育てる代わりに私たちを育ててね!(笑)」といわれ、使命感を持ったものです。
投稿: よっぽ | 2006年7月26日 (水) 23時56分
かるぽんさん、こんばんは。
すっかりご無沙汰していてすみません。8月入ったら、早々に会いましょう!絶対連絡するので待っててねん。……そうですか、かるぽんさんのお父様も登山が趣味だったのね。やる人はかなりハマっちゃうみたいだもんね。富士山は私も機会があったら登ってみたいよ。だって日本地図の上で、一番高いんだからスゴイよね。そんな上に立ってみたい気は確かにしますな。先日、アウトドアグッズを見に神田神保町に行ったら、富士山登山したい人でごった返していましたよ。
ペストリーボードはどのサイズを買ったの??
よっぽさん、こんばんは。
さっきよっぽさんのブログにお邪魔してロムって来たところだったので、すれ違いでしたね。
よっぽさんは先生をされていたのですね。江原さんの言う通り「人を育てる仕事」をされていたのですね。人を育てるというのは、何ともスリリングで責任重大な仕事なんだなあとつくづく思います。たかだか電話オペレータの新人教育でこれだけ感じるんですから、大学教育に携わるのって緊張感がありそうですね。
人間て、たぶん年齢なんて関係なく無限なんだろうなと感じます。だからこそ、感情も絡まって悩んだり、失敗したり、大成功したり…山あり谷ありなんでしょうね。私は江原さんも細木さんも好きですよ。言い方は違うけど根本の部分ではほとんど一緒と思います。二人のアドバイスを聞いていると、誠実に謙虚に、甘えずに生きていれば大丈夫だと赦された気持ちになります。
ところで腰の具合はもう大丈夫ですか? 大事にしてくださいね。
投稿: 更紗 | 2006年7月27日 (木) 00時23分
更紗さん、こんにちは。
再びよっぽです。同じ頃、「よっぽブログ」にお訪ねくださっていたのですね!感謝申し上げます。何だかうれしく思いました。
腰痛の件、ご心配いただき、有難うございます。
おかげ様で、ひと頃よりは、少しラクになってきています。
夜に、よく眠れるようになって、寝起きにひと苦労、ということはなくなりました。
今日も薬だけ取りに、病院へ行ってきました。
一ヵ月分出してくれたので調整しながらのんで行きます。
投稿: よっぽ | 2006年7月27日 (木) 18時15分
よっぽさん、腰痛、よい方向へ向かっているのですね。よかったです!
人間の体は、自分が感じているより冷えているみたいですよ。やっぱり季節的に暑いほうが体にはいいようです。この暑いさなかに体を温める話も変ですけど、冷たい飲み物を避けたり、時にはショウガとか体を温める食べ物をとったりすることも、夏でも必要みたいですね。
私も軽い側湾もちで、疲れがたまったりすると腰に来るもんで・・・。夏バテにも注意してくださいね。
投稿: 更紗 | 2006年7月29日 (土) 01時21分