ビー・チャーマー
数日前、会社の昼休み。その日は朝、雨が降っていたけどお昼には、それが嘘みたいに晴れ渡っていました。
私はこの街がまだあまり好きになれず、なんとか好きになれる景色はないかと、いつもは行ったことがないエリアを散歩していました。雨が降ったから空気中にいつもある塵までが洗われ、目に映る景色はかなりはっきりとしたコントラストに調整されているように見えました。
しばらくふらりふらりと歩いていると、うなるような、オーケスオラがバイオリンの中音域を一斉に鳴らしているような音がしてきました。
何の音?
その音はとある一戸建ての入り口付近のブロック塀からしているのです。その場所には無数のハチが。びっくりしました。もちろん近寄るなどということはせず足早に立ち去りました。歩きながら、もう春は過ぎようとしていることを感じたのです。夏はもうそこまでやって来ています。
ビー・チャーマーとはハチに好かれる人のことをさすそうです。この言葉は、私が大好きな映画「フライド・グリーン・トマト」で知りました。もう何回も観た映画です。辛くなったときには必ず観ました。昨年秋に入院していた時も、ホッカイダーネオに借りたポータブルDVDプレーヤーで数回観ていました。ビー・チャーマーである主人公の波乱な人生。他人からみれば決して幸福とは言えないかもしれない人生を、年老いて彼女は愛おしげに語り、その話を聞いてある女性は生きることの素晴らしさを再確認するのです。
そして今日、ラジオを聴いていると思いがけずミツバチの話が。『銀座ミツバチプロジェクト』 養蜂家の藤原誠太さんがゲストだったのですが、感動しました。ミツバチが一生に運んでくるハチミツは、なんとティースプーン半分程度しかないそうです。まさに人(蜂)海戦術! ハチミツは花から取ったばかりではジュースのような状態で、それをミツバチたちが自分の体内の酵素と混ぜたり、巣箱に持ち帰ってから自分たちの筋肉をふるわせ、巣箱内の温度を上げ、羽で風を送り、水分を飛ばすことで、あのトロリとしたハチミツになるのだそうです……いやあびっくりだ。そして感激です。
取り立てのハチミツは、花の香りがしてとてもフルーティとのこと。
今度ハチミツに少しこってみようかなあ。
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