ダマール希望
寒い〜。風邪が治らない身としてはつらいです。
ダマール、やっぱり頼んじゃおうかな……まだ注文していない。友人が頼んでいたみたいだから、直接見せてもらってからにしようと思っていたら、寒気団なるものがやってくるらしい。
さっきテレビをみていたら「世界一受けたい授業!! 」という番組をやっていた。養老孟司さんが、人体標本を見せながら「生」と「死」について分かりやすく解説していました。『「模型」は人間が見て作ったものですが「標本」はそのものです』ような事を説明したときに、ああ、そうね、改めて考えるとその通り、なんとなくごっちゃにしていななあなんて思った。画面に登場したのは、平均台で躍動している人体の筋肉標本…っていうか皮膚を剥がされた人体そのものでした。それは陰惨な人体標本のイメージではなく、美しさと力強さすら感じさせる標本でした。
もう随分前ですが、友人と『人体の不思議展』を見に行ったことがあります。おそらく、テレビに登場した標本も同じ技術で作られたものでしょう。プラスティネーションというその技術の事を聞いたのは、『人体の不思議展』に行くずっと前、仕事で、養老孟司さんの教え子でもあった布施英利さんにお会いした時だったなあ。
『養老孟司さん』『人体の不思議展』『プラスティネーション』『布施英利さん』それぞれについて書くと長くなるのでやめます……。
つまり、私は最近思っていたのです。生き物はただただ『生きる』だけでも、他の命を奪って命を維持しているのだから、もうそれ以上奪ってはいけないって。嫌なニュースを見るたびにそう思っていた。
今夜、養老孟司さんは命の大切さを、別の角度でコメントしていました。
生き物はとても複雑にできていて、同じものを人間が手作業や技術で造り出すことはできない。それどころか、人間が大腸菌ですら造り出すことはできていない。この標本を見てもその複雑さは判るでしょう。しかし、それを簡単に殺すことはできてしまう。そういうことを理解していない。生き物をクルマやロケットと同じように考えてはいけない。命を奪うのは100円ショップで買ってきたカッターナイフで首すじを切れば容易に可能だ。しかしそれを造り出すことはできない。自然から発生するものが、いかに複雑ですごいものなのか……そのあたりを理解して欲しい。
ただ聞いていると、(肉体的)構造についてのみ養老孟司さんは言っているように聞こえるが、生き物とはつまり命そのものの事を指していて、命の大切さを言っている。
むふう…たしかにその通り。こんな単純なことに気付きににくい世の中って、この先どうなって行くのかな?
世界の中心で愛を叫ばなくても、いま会いに来なくっても、命や生きることの大切さってもっと身近で、単純で、生々しいものなんじゃないかな。…同時にたしかにロマンでもあるけどね。
もっと素朴で簡単なことに目を向けてもいいのになあ、と、うまく言えないけどテレビの前でなんだか考え込んでしまいました。
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