大人になること
友達と逢ってきました。
彼女とは浪人が決まった事で入学した予備校で知り合いました。席が前後だったのです。二人とも国語が得意で、模擬試験の、国語の順位でワンツーフィニッシュをとったこともありました。志望校も、志望学科も違ったけど何故か気が合って、受験勉強一色の毎日で隙間のような休み時間を一緒に過ごし、1年を駆け抜けました。
横浜にあった予備校なのに、帰りに喫茶店すらも寄らずに駅と予備校を往復する毎日。「合格したら一緒に横浜を満喫しよう!」その約束を実現した日は本当に嬉しかった。春と呼ぶにはまだ早い横浜を二人で歩いた。ちょうど発売したての松任谷由実のアルバムの曲を口ずさみながら、笑いあった。
お互いに、第一志望ではないけど、別々の大学に入って、彼女は周りが羨むような相手と結婚して、子供が生まれ、ずっと幸せだと思っていたけど、今とてもつらい壁に直面している。御主人は心を閉ざして入院しているという…それでも彼との生活、家族との生活を維持する為、模索する彼女。
みんな、いろいろあるんだよね。そうだよね、あの日からもう10年なんて軽く過ぎているんだから。
「合格です」「不合格です」なんて言ってくれる、白黒付く日がハッキリしていたら、その日までもっともっと努力もできれば割り切りもできるのかもしれない。延々と続くつらい日々、終わったと思うと生まれて来る問題。
今日あの日と同じように肩を並べて歩いた。でももうあの日のように、何の不安もなく充実感に溢れた気持ちで笑いあえる日など来ないのかもしれないね。それでも、今日会えてよかったよ、楽しかった。
私達はもうすっかり大人になりました。我慢したり、つらくても笑ったりできるようになりました。
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