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2015年8月16日 (日)

心不全と肺水腫とやる気

父が大動脈瘤の手術をして約半年。
いまや父の状態はいわゆる「ほぼ寝たきり」です。

おかげさまで大動脈瘤の手術も、その後に行った心臓の血管を拡張する為の手術も難航はしたものの成功。しかしこのオペがきっかけで認知症になったのか、進んだのか、別の原因なのか……ご飯を食べない、何もしたくないという状態になり、ほとんど食事を摂らなくなってしまいました。
病院にいても退院しても食べないあるいは飲まない。
歩けるのに家にいるときはトイレに行くのも面倒らしく這ってトイレにいく、腰の当たりにある布団を胸元に引っ張ることもしないという状態に。
大動脈瘤のオペのあと、数回肺に水がたまり(肺水腫になり)入院をしたのだけど、病院内ではトイレにも歩いて行くし、毎日のリハビリにも立って歩いて行くから歩けないわけじゃないのに(食事はほぼ摂らないのは変わらないが)。看護士さんが少し促すと、立つことも歩く事もできるのです。でも退院すると、こちらが絶句するほど何もしない毎日。しないから本当に出来なくなって行くという時間が過ぎました。心不全と肺水腫は一対みたいで、心臓の機能が弱ると肺に水がたまることは仕方ないみたいです。

父は元々心臓がわるくてペースメーカーを入れていたくらいだったのですが、大動脈瘤のオペの段階で血管も相当な石灰化が進んだ状態という事がわかり、それでそのオペが大変だったのです。またいわゆる心不全の状態で、心不全は「過剰な安静の弊害(デコンディショニング)」と言うのがあり、軽度な心臓への負担が不可欠なのです。医者、看護師、介護士の皆さんからも食事はベッドからテーブルに移ってたべるとか、毎日の体重測定と か、排便はトイレで行う、日中は体を起こしておくなどと言われていました。そのために母も私も、少しでも父の回復を考えて、顔を合わせれば、少しでいいから体を動かして、ごはんを食べてとこちらがお願いし、それに対して父から「嫌だ」「やりたくない」「できない」「食べたくない」「したくない」「いらない」の応酬(時に父が怒鳴る状態)がずっと続いていました。今は前立腺肥大もあり膀胱までドレーンが入ったのでオシッコに起きる必要もないのですが、うんちに行くのもトイレに歩くのを拒否。……とにかく体を動かすのが嫌だと全部拒否されてしまい、家の中の雰囲気は最悪。ガイコツのようにやせてしまいました。
先週は小言を繰り返す私に、しまいに「お前の顔を見たくないから帰れ」とまで言われ……ああ、もうそんなに時間が残されているわけではないのに、これじゃなんにもならないと考え、悔しいけれど、もう軽度の運動で父を良い状態へと思っていたのを諦めることにしました。父の心臓のため、体のためと小言を言ってきたけど、父のしたい事は、とにかくただ横になっていることだけなんだと自分に言い聞かせて、もう父のほぼ言う通りにして、小言は一切やめて、出来る限り父の言う通りに。本当はそのことで父の残された時間が短くなろうとも、もう仕方ないんだと。

出来ないわけではなく、「やりたくないからやらない」という状態は、こちらから見ていると本当に歯がゆく、諦めきれませんでした。でも顔も見たくないから帰れとか言われてまで元気になってもらうのは違う気がしたし、心が折れてしまいました。だからもう何も言わずに私が実家に行くときは父の言う通りに動くことに変えました。それをいいことに、これまた制限されている塩分の強い漬け物や梅干しを大量に欲しがるのは相変わらず要求してきますが、さすがにこれは出来る限り与えないようにしています。じつは少し前は夜中に冷蔵庫を漁って漬け物等を食べてたこともあるようですが、歩くのを拒否し続けた今は、夜中のつまみ食いも面倒になったようでやらなくなったみたいです。
そうして、父の言うなりに対応したら昨日は前回とうってかわって穏やかになりました……良かったと思った方がいいのでしょうけど、まだモヤモヤ感があります。穏やかになった分、父は驚くほど何もやらず、体の向きをかえるのも、布団をかけるのも、頭の横に置いているベッドのリモコンボタンを押す事もしなくなりました。私を呼ぶのが面倒なときは、自分でやっているみたいだからやっぱり甘えているだけなんだと思う。でも平日は高齢の母がこれらを全部引き受けているわけで大変です。長時間一緒にいなければならない母には、自分でできることまでも全部母を呼びつけて、「やれ」と言われるのは肉体以上に精神的に負担がかかっているようなので、今度は母がストレスでボケてしまわないかと心配になります。

どうしたら互いのストレスが軽減できるのか、求めずに与えるだけの精神に満足出来るようになるのかまだ答えを出せないでいます。

【先週から始めた事】
・父のいうなりになること(但し、塩分の強い食べ物の要求は断る)。
・認知症に効果があるというアロマを焚く。毎日やるように母にもお願いしています(いっしょにいる母にも効果があるといいと思う)。
・平日に毎日父に届くようにハガキを書いて出しています。日常に何も変化が無いでしょうから。大したコストでもないし。

アロマは無印良品でオイル、デュフーザーを一式購入しました。色々考えるの面倒だし。嗅覚が落ちる事が認知症の症状のひとつのようで、アロマは人が香りを感じなくても脳に作用しているそうです。鼻の穴は脳みそに近いしね。ただ柑橘系のオイルは焚いたあとに日に当たらない方がよりいいみたい。シミの元凶である成分があるからなんですって。
こんな本も出ているみたいですが、付属のオイルが「生活の木」のものだから安心ですね。

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