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2011年1月23日 (日)

元旦から色々ありました。丹沢 塔ノ岳

もう1月も終わりですが、簡単に(でも長文)元旦の山行報告です。
画像はクリックすると大きくなります。

「晴れたら、塔ノ岳にリベンジだ………」と思いつつ寝たものの、それまでの疲労が積もり積もっていたのか思いっきり寝坊。しかも自宅から用意して来た中に、絶対忘れてはいけないサポートスパッツを思いっきり忘れていた。
むうぅぅ、どうする? スパッツ無視で行く?でもきっと筋肉痛がひどくなるよ? と自問自答の上、結局実家から自宅を経由、途中すでに始まっている川崎大師初詣渋滞にまで巻き込まれ、出発が遅れに遅れる。もうやけくそ気味の9時50分 大倉の登山口を歩き始める。それでも何名かこれから出発組もいる。前に目の覚めるようなオレンジ色のフリースを来たおじさんが登っている。山頂までこの人と抜きつ抜かれつになる。足はおじさんの方が早いけど、立派な機材で写真を撮りながら歩いているので私とほとんどスピードが変わらないのだった。
朝の遅れを取り戻したくてかなり必死で歩いたから、往きは画像を全く撮らなかった。期待してた富士山も東名高速を走る時は山頂までスッキリ見えていたけど、登り始めた時点で雲に覆われてしまっていたので、撮影意欲が大幅に低下していたのも拍車をかけました。
「堀山の家」を通ったとき、この日も素敵な手作りリースが売られているのが目につきました。欲しいなあ、でも帰りだよなあ、だけど去年、帰りはもう仕舞われて 買えなかったんだよねと、しばし眺めましたが「いやいや、まずは山頂を目指そうじゃないか」と自分に言い聞かせ歩き出しました。
この時もオレンジ色のフリースおじさんを抜かし、数分後にまた抜かされるという順位入れかえを繰り返しつつ登っていたのでした。

この後がキツかった………もうなんていうか、去年より体力落ちてるなあ私、と思いつつ「頑張れ自分」のつぶやきを繰り返しながら歩く、歩く。
足音で振り返ると、後ろから普通の街着の白のダウンコートに、スーパーのレジで「エコバック持ってるんで袋要りませんから」と言ってそのまま登って来たような女性が歩いてく る。反対の手には透明ビニール傘をストック代わりにしてる。これは何も知らずに登って来た人? それとも凄い強者? それとも山小屋の従業員の人?? 年の頃は私と同じくらいか、少し上? ちなみに私は山に登ってる時は異常に若く見られますが、この「同じくらい」は実年齢です。だからこの人も40は越えてるだろう。
そのうちにこの不思議な女性とも抜きつ抜かれつとなる。
あまりにもしょっちゅう抜いたり抜かれたりになるので、ポツポツ言葉をかわす。なんでも途中の「見晴山荘」から来たらしい。そこに荷物を預け、この手提げ 袋で来たという。小屋の人がストックを貸すといってくれたが、傘の方が使い勝手が良さそうということでビニール傘を借りて来たそうだ。靴をみたら、普通の 街で履くウォーキングシューズ。スニーカーでもない。大丈夫か?時間的にも日暮れ前に降りるにはギリギリなのに。「山頂まで行くんですか?」と聞いたら、 「体調と相談しながら考えてます」とか言ってる。怪我しなければいいけど………いや、初心者の私はそれどころじゃない。自分の頭のハエも追えない身なの に。まずは自分。ちゃんと歩かなければ。

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花立山荘前の階段にノックアウトされそうになりながら、遠くにあるヒラヒラ、チラチラと風に煽られて見え隠れする季節外れの「かき氷」のぼりを目指して足を前 に進める。息が切れて苦しい。それでもなんとか登り切った!足を止めて後ろを振り返った。富士山は相変わらずガスで見えないけど、相模湾、東京方面……町並みが息を呑むほど綺麗に見渡せた。凄い。
去年登った場所までは来たわけだ。
時間を見ると1時を少し回っている。
どうするか。引き返すか。

去年同様、ここで引き返せば日が暮れずに余裕を持って下山できるけど……と考えたのはたぶん1分くらいだと思う。すぐに山頂目指し歩き出した。
白いコートの女性はコートを腰に巻き付けて登って来ている。

花立山荘から後、目指す塔ノ岳は、何故か近づくほどに山頂が遠くに見えるような気がした。それだけ疲れが重なっているんだろう。黙々と登る。山頂の手前の斜面には雪がうっすら積もってる。強烈に頑丈な霜柱も両脇にびっしり。
もう少し………13時50分に頂上に到着!


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「山頂の小屋で甘酒と豚汁飲む」と心に決めていたので、まっすぐ尊仏山頂へ!

小屋のガラス越しの富士山。この時は山頂まで見えてました!

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残念ながら豚汁は無かったので、甘酒とセーブしていたコーヒーをオーダー。小屋の方達に「ひとり? コーヒーと甘酒? 両方飲むの?どっち先がいいの??」とからかわれちゃいました。

両方をゆっくり味わい一服。

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そのうちに白いコートの女性もやって来た。結局登り切った様子。凄い。なんの装備もしてないのに。小屋にいた人も従業員の人も一瞬みんな彼女の軽装をギョッとした目で見ていた。何度か言葉を交わした私に「帰りはどれくらいかかるかしら?」と聞いてくる。日が暮れない前に下りないと危ないですからそろそろ私は出ますよ、と伝える。大丈夫なのだろうか。しかも「携帯電話で撮影しすぎたから電池が無くなった」と言って山小屋の方に電話を貸して欲しいと聞いてる。尊仏山荘では緊急用の為に電話は貸せないらしい。断られていた。
………ホントに大丈夫なのか?? そのうちに小屋の外に出て行って、オレンジ色のフリースおじさんと外で座って喋ってる。いや、ひとの事どころじゃない。私もそろそろ下山を開始しないと真っ暗闇を歩く事になるので身支度を開始。「出るかな……」とつぶやいては見たものの、出入り口を入ってすぐの所にかわいいにゃんこの写真が貼ってあるのが気になって仕方ない。吹き出しには「おつかれさま。ゆっくりしていってね」って書いてあるけど、ねこさんがいるの? 尊仏山荘についてなんの予備知識も無いままに登って来てしまったので知らなかった。
思い切って小屋の人に「ねこちゃんがいるんですか?」って聞いたら。
「いるよ。みゃー!……あれ? どこだろう」
カーテンの向こう側に顔を突っ込んで呼んでくれたけどいない様子。
休憩中の登山者の方が「さっき上でひなたぼっこしてたよ」と言う。オーナーと思われる方が「しょうがねぇな〜、本当は触るの1回 1000円だけど今日はタダでいいよっ」と冗談言いながら連れて来てくれた。
ウギャーッ!! か、可愛いぃッ!!!
両脇をつかまれて、デロ〜ンと伸び切って連れて来られたにゃんこを、そのまま私の腕の中に預けてくれて抱っこさせてくれました。
「ほんとしょうがねぇな〜、抱っこはいつも3000円だけど、正月だからタダ!」私のあまりの狂喜乱舞振りに小屋の方々も休憩中の方々も笑ってる。大人しく私に掴まってくれるにゃんこの名前は「尊仏みゃ〜」君と言うらしい。帰ってから調べて知りました。なんでも山頂に子猫の時に捨てられていたそうです。若い頃は荷物を担ぎ上げるボッカさんと一緒に山を上り下りしていた驚異のネコだそうです。凄いな、みゃ〜君。アメショーの血が入っているようなグレーの縞模様が素敵。どっしりと大きく、毛並みもミッチリ。堂々たるお姿です。しばしみゃ〜くんを抱きしめ、優しい気持ちになった後、小屋の人にお礼を言って下山を開始しました。 みゃ〜くん、いつまでも元気でね。また会いにくるよ。尊仏山荘を振り返り小さく手を振ったら下山です。
みゃ〜君の画像ですが、抱きしめた嬉しさで「ネコバカモード」がターボで動作したため撮り忘れました。残念。

帰りは少し画像を撮りながら歩きました。
振り返ると、あの白いコートの女性も下山を始めた様子。姿が見え隠れしています。やっぱり気になります。

こんな風に日のあたらない斜面には雪がうっすらと。

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日が暮れるぞ、日が暮れるといいながら歩いてると、後ろから来た登山者のほとんどが白いコートの女性の話をする。みんな気になるのだ。振り返りながら歩くうちに結局その女性と、今日は夜明け前から登っているというおじさん登山者と3人で付かず離れず、おしゃべりしながら下りることになった。

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この頃になって富士山がよく見えるように。

左側には夕日が反射して輝く相模湾の水面が………

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ズームして富士山を撮影。

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「堀山の家」にさしかかった時、まだ売っていた手作りリースを買ったけど、会計の時に小屋の人に「確実に日が暮れるよ。危険箇所は無いけどヘッドライトは持ってるよね」と聞かれるので持ってる事を伝えた。……あの女性はライトもってるのか?と心配になる。早足でまた下山を始めたら、おじさんとコートの女性に追いついた。どうやらこの人ライトは持ってるらしい。そして今夜は見晴山荘に泊まるらしい。ああ、良かったなと初めて安心した気がしました。
コートの女性と見晴山荘前で別れ、おじさんと二人で大声でお喋りしながら本格的に真っ暗になった道を歩いた。頭には二人ともライト装着! おじさんは丹沢で何回も「お化け」を見たらしく、怖いから下まで一緒に行こうということで、結局大倉バス停の駐車場までご一緒させてもらいました。本当に怖いらしくて、私がどんなお化けを見たか聞くと「こわいからお化けの話はやめましょうよぅ〜」とか言う。最近は3人の兵隊さんを見たと言ってました。首の後ろまで布がたれている帽子をかぶって、おそらく銃だろう長いものを肩に担いで、3人一列になって歩いていたそうです。
それにしてもこのおじさんで良かった。私からすればこんな真っ暗な道でおじさんと二人きりっていう方が怖いわけだから。
完全に日の落ちた登山道。おじさんいなかったらかなり怖かったと思う。途中立派な鹿2頭とも遭遇!目だけが4つの灯りとなってこちらを見ていました。

観音茶屋の辺り、林が切れたところから綺麗な町並みが見えました。
暗い登山道は怖いけど、この夜景はなかなかのものです。いつか山頂から見てみたいなあ。
結局大倉の駐車場に着いたのは5時過ぎ。おじさんは秦野戸川公園 風の吊り橋を渡った先の駐車場にクルマを止めているそうで、私のクルマの前でお礼を言って別れました。


1日を振り返りながら東名高速に乗り帰路に着きました。
親切なおじさんと楽しく安全に下りられた事も感謝ですし、思いがけず山頂で立派なにゃんこに会えたのも嬉しかったです。もちろんたくさんの美しい景色に出会えたのも素敵でした。
またみゃ〜君を抱っこしたいなあ。


YouTubeにアップされていたみゃ〜君の動画。参考まで。



昔の塔ノ岳登山の様子というのもありました。なんだかとっても楽しそうですね。

冬の間にまた丹沢に登りたいな。
(文中の画像は必ずしも撮影順ではありません。場所に合った画像を配置しています。)

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コメント

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたしますm(_"_)m

お腹の具合はもう大丈夫?痛さで気絶だなんて・・・・・
普段から絶対に自分を過信しちゃダメなんだよ!
疲れを溜めちゃいけないよ!

・・・・・・って山に一人で行ったの??
一人で登ったの??
私的に白いコートの女性が超超恐いんですけど・・・・・
若い娘がおじさんと二人・・・しかも暗い道・・・・・
今度はお友達と行きなさいな。。。。。
おばちゃんはさらちゃんのブログを読んでいてハラハラドキドキですよ。。。

さらさん、こんばんはー!
塔ノ岳登頂お疲れさまでした。
私も2週間前に大倉尾根を歩いているのでまだ記憶が新しく、
場面々情景を思い浮かべながら楽しく拝見させていただきました♪
手作りリースも売ってましたね。
素朴な仕上がりが良いな~なんて思いました。

何度か塔ノ岳に行っているのですが、
尊仏山荘にはまだ入った事がありません。
みゃ〜くんにも会ってみたいので、
次回行く事があればぜひ寄ってみたいと思いました。

>冬の間にまた丹沢に登りたいな。
同感ですヽ(´▽`)/

あ!お体の方はいかがでしょうか?
お大事にして下さいね。
昨年の暮れに内視鏡検査を受けました。
検査前に2リットル近くの下剤?(ポカリスエットの様な味)を飲むのと、
下剤で強制的に襲ってくる腹痛には参りましたが、
思っていたほど辛くなかったですよ~。
費用は2万円位でした。

登山者が皆良い人とは限らないけど、ほんとに良いおじさまでよかったですね。
お化けは見たくないけれど。。。
白いコートの女性は「強者」でしたね。
山の妖精だったりして(笑)。
にゃんこ慣れしていない私も思わずほっこりしてしまいそうなみゃ〜クンですね。
抱きしめてみたいって思いました(^_-)-☆

>choco-booさん、おはようございます。

コメントありがとうございます。
レスが遅れてごめんなさい。

ご心配おかけしましております。でも山はほぼ独りで行ってるんですよ。複数でもひとりでも山はいつでも優しくって厳しくって、学びをくれます。

ちなみに↓こんなところも行ってます(笑)。
http://ohirune-zzz.air-nifty.com/ohirunepower/2010/10/post-b56b.html

今回みたいに日が落ちるの覚悟で下山したのは、元日だからというご愛嬌ですけど、普通の日ならもっと早く下山しました……でも反省ですね。
山では事故より野生動物より、お化けよりも、人間が一番怖いかもしれません。
そして他人と自分を信じるかどうかも自己責任の世界。
まあ、そんなことを学びに行くのも山なのかな?

白いコートの女性は、一緒に降りたおじさんも実は「怖い〜」って言ってました。なんか人間離れしたように思ったみたいです。

こちらこそ今年もよろしくお願いいたします!

>TAKAさん、おはようございます。

レスが遅れてごめんなさい。

丹沢は近くて登り甲斐があっていいですね。ホントに冬の間にまた行きたいです。雪が降っている丹沢に行ってみたいなあ。

TAKAさんも大腸内視鏡検査を受けたんですか?
私も2年位前に受けたんですけど、会計の時にやっぱり2万円くらいとられて驚愕した憶えがあります。確かに大腸レントゲンよりも楽かもしれません。

今回の尊仏山荘はハナっから、オーダーするつもりで入ったのだけど、休憩の際は有料か、何か頼まないとダメみたいですね。みゃ〜君は全く知らずに私も入ったので、思いがけないにゃんことのふれあいでと〜っても癒されてしまいました。是非会いに行ってみてくださいね。

>ぽんすけちゃん、おはようございます。

レスが遅れてごめんなさい!

残念ながら山での人の犯罪も確かにあるようです。一応防犯ブザーなんかも持って行ってはいるんですが、元旦のご愛嬌で真っ暗な中下山をしてみました。
でも実は私たちの後から、若い女性がひとりでやっぱり下山していたんですよ。どこにも似たような人がいるんだなあと思ったりして。ちなみにちゃんとした山ガールだったけど。

白いダウンコートの女性はもしかしたらノームだったかもね。おじさんもちょっと妖怪みたいと言っていたし。みんな同じ事思うみたい。

みゃ〜君かわいかったよ。
あんな高いところにねこを捨てる人もいるんだとその事に驚きました。そんなみゃ〜君ものんびり暮らして幸せそうだったでした。
元旦からいろいろな出会いがあって楽しい山行でした〜。

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